当山住職が副会長を務める日蓮宗東京都北部布教師会では、下記の要領で、毎年恒例の上野戦争彰義隊士戦死者追悼の遠忌法要を営為いたします。随喜参列いただけますので、お知らせ申し上げます。
彰義隊は、江戸幕府第15代征夷大将軍 徳川慶喜公の警護等を目的として渋沢成一郎(渋沢栄一の従弟)や天野八郎らによって結成され、江戸市中取締の治安維持を主な任としていました。鳥羽伏見の戦いに始まった戊辰戦争の波が、ついに江戸に及ぶと、慶応4年(1868年)5月15日、寛永寺一帯に籠っていた彰義隊は、明治新政府軍の総攻撃により撃破され、隊士266名の犠牲を出して敗北します(上野戦争)。
日蓮宗では、明治14年(1881)に現在の地に墓碑が再建されてより、毎年、上野戦争彰義隊士戦死者追悼の墓前経を奉行しており、現在は日蓮宗東京都北部宗務所・東京都北部布教師会共催の年中行事として営まれております。
平成29年(2017)には、上野彰義隊第150遠忌墓前法要が、徳川宗家当主 徳川恒孝氏、彰義隊遺族代表 小川潔氏、宗門要路各聖臨席のもと、芝増上寺 佐々木励綱氏、上野寛永寺長臈 浦井正明氏、箕輪(三ノ輪)円通寺 乙部活機氏、台東区長 服部征夫氏、上野観光連盟 二木忠夫氏ら大勢の参列を得て挙行されました。
上野彰義隊150遠忌の集録についてはコチラから、渋沢成一郎や彰義隊も登場したNHK大河ドラマ「青天を衝け」の関連記事はコチラからご覧下さい。
なお、感應寺と天王寺、および彰義隊と天王寺の関係については、コチラを、彰義隊士に放たれた新政府軍の弾痕が残る日暮里経王寺の山門については、コチラを、それぞれご参照ください。
記
・旧感應寺先師報恩法要
日時:令和6年5月15日(水)10:45
場所:天台宗護国山尊重院天王寺(旧・日蓮宗長耀山感應寺)
・彰義隊第157遠忌法要
日時:令和6年5月15日(水)13:00
場所:都立上野恩賜公園内彰義隊戦死者碑
Nichiren sect of Buddhism holds a memorial service every year on May 15 for the Shogitai, who were killed in the Ueno War at the end of the Edo Period.
The Shogitai was formed by Seiichiro Shibusawa and others to protect General Yoshinobu Tokugawa of the Edo Shogunate, and its main mission was to maintain security in the city of Edo.
In the Ueno War of May 15, 1868, the Shogitai, holed up in the Kan'eiji Temple area, were defeated by a general attack by the new Meiji government forces, with a loss of 266 casualties.
In 2017, a grand memorial service was held on the 150th anniversary of the death of the Shogitai, and many people attended, including Tsunenari Tokugawa, a descendant of the Tokugawa family, and Kiyoshi Ogawa, a representative of the bereaved families of the Shogitai.