だんしんきょう 令和5年 5月号

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開催日:2023年05月01日

星野忠男氏
茨城県檀信徒協議会長
茨城県筑西市星宮寺総代
趣味:ゴルフ、カラオケ

 新年度に入り世の中では新しい風が吹いています。何事にも終わりがあれば始まりがあります。この節目が大切なのだと先日、菩提寺の住職による法話で伺いました。私の菩提寺は茨城県筑西市星宮寺で、住職は相田要練師です。行事や信行会で毎月お寺に伺い、妻と共に信行を積んでいます。
 昨今では寺離れや檀家離れなどといった信仰離れが目立っています。昨年起きた事件のなかにも宗教が関わっているものがありました。信仰離れへの拍車を危惧しています。
 かくいう私は昔からお寺と密接な関係であった訳ではありませんでした。お寺というと葬儀や年回法要をする時に伺う程度で、何をしているところなのかあまり知りませんでした。そんな中、お寺の山門落慶式が営まれました。先代の日延上人から、式の手伝いをしてほしいとお声掛けを頂いたことから、お寺の信行会に入り、ことあるごとにお寺に伺うようになりました。月末にはお掃除会に参加し、年に1度の身延山輪番奉仕の団体参拝はいつも楽しみにしています。
 お寺に行くようになって、変化がありました。まずは仲間ができたことです。どんな時でも行事でお寺に行くと仲間が迎えてくれます。悲しい時は励ましてくれます。嬉しい時は一緒に喜んでくれるます。大切な仲間ができました。お寺とは楽しいところであり、癒やしの場でもあります。
 次に、お寺に集う人は老若男女さまざまです。しかしお堂の中に入ると分け隔てなく仏さまの前に手を合わせます。各々に辛いことや苦しいことを抱えています。お寺では皆平等にお祈りをすることができます。これは大きなことでした。今の社会では平等とはいわれていても肩書はついて回り、先輩後輩はどの世界にもあります。お寺の中ではお互いに尊重し、仏さまに向かっています。まさしく「但行礼拝」の世界を感じています。
 先日写真の整理をしているとかなり古い写真が出てきました。見慣れた風景はまさしく身延山久遠寺の本堂前。白黒の写真には祖父の姿がありました。どうやら団体参拝の記念写真のようです。この写真を見て祖父がよくお寺の話をしていたことを思い出しました。先祖が守ってきたものを自分が守っていると思うと感慨深いものがあります。私も息子と孫にこの気持ちを受け継いでいけるように日々精進しています。時には息子とお寺の掃除をし、時には孫とお寺で手を合わせます。焦らずに繋げていこうと思います。若い人たちはその日を一生懸命生きることで精一杯でしょう。しかし定年を迎え余裕ができた時、信仰を通して何かに気付くことができるのかと思います。私がそうであったように。
 今では妻と共にお寺に伺うことが喜びの1つです。今日もご先祖さまに気付きを頂き新しい風を感じながらお題目を唱えて参ります。

 

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