平素より、日蓮宗神奈川県第三部青年会のホームページをご覧いただきありがとうございます。
先だって国の緊急事態宣言が発表され、全7都市では、これまで以上に自粛が要請されております。
皆様におかれましては、大きな不安を抱えていらっしゃることと拝察いたします。
当会でも新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、予定しておりました諸行事を取り止めとさせていただいております。
一日も早い事態の収束を願い、青年会会員一同が各々の寺院にて祈願を行っております。
このような時だからこそ、あらためて祈りの心を大切にしたいと考えております。
祈りの心は他者を慈しむ心です。この心をもって行動することを菩薩行と言います。
他の人へ感染させないよう、不要不急の外出を控えることも、余分な買い占めをしないことも、全てが菩薩行につながってゆきます。
日蓮聖人が活躍された鎌倉時代は、地震や飢饉、戦乱や疫病で疲弊した時代でした。
そのような中で「妙法蓮華経」というお釈迦様の真意が込められた教えを心の柱として生きることの大切さを説き弘められました。
この心の柱をより強固なものにするのがお題目をお唱えすること(修行)ですが、お題目を沢山お唱えしたからと言ってウイルスに罹らないということはございません。
しかし、自分の心の平静を取り戻すことができます。
冷静に自分や家族の状態を観察できるようになることが、この大きな難を乗り越える第一歩となります。
緊急事態が宣言された今だからこそ、仏様の目線で物事を捉え、仏様の目線で行動できる自分になれるように致しましょう。
合掌