当山住職は、下記の通り、今日学(こんにちがく)研究会主催の公開講座で講演を致しました。今日学研究会は、日蓮宗兵庫県西部宗務所管内寺院の有志が教学研鑽に励む勉強会で、当日は寺庭婦人も参加されました。
テーマは「法華菩薩道の実践~『雨ニモマケズ』幻の“行ッテ”~」。
冒頭に、法華経における「開会の目的」「付嘱の儀式」「法華菩薩道の実践」の三つの柱を概観し、常不軽菩薩と本化四菩薩の菩薩行に憧れた詩人宮沢賢治が「雨ニモマケズ」の詩に託したメッセージ、本年公開された映画『銀河鉄道の父』の紹介と、宮沢賢治が入会した国柱会の鶯谷法城「国柱会館」について、動画や写真をまじえて解説。
後半では、ブッダの「慈悲」とイエスの「友愛」の共通項について、最古の仏典とされる『ダンマパダ』『スッタニパータ』とイエスの唯一の説法とされる『新約聖書』「山上の垂訓」を通じて考察し、日本テレビ『知ってるつもり?!』最終回スペシャル「人間・釈迦」(2002年3月放送)、NHK『映像の世紀』バタフライエフェクト「パリは燃えているか」(2023年11月放送)の映像を紹介して考えて頂きました。
今回の講演では、PowerPointのスライドを映写し、AIによる原稿読み上げ音声ナレーション、動画生成AIを使った古い写真の動画化、Googleマップのストリートビューを用いた地域散策など新しい試みも行いました。また、YouTube動画や今では視聴できない貴重なテレビ番組の一部も紹介した関係で、充実したオーディオ機器を会場に持ち込んで頂いたりと、研究会会員の皆様の多大なる御協力をいただきました。
お力添えを頂いた各聖各位、御聴講くださった皆様に心から御礼を申し上げます。
記
講題:「法華菩薩道の実践~『雨ニモマケズ』幻の“行ッテ”~」
日時:令和6年(2024)3月5日(火)午後2時
場所:姫路商工会議所(兵庫県姫路市)
主催:今日学研究会(代表:三好一行師)
《追記》
なお、本講演の第2弾は、「法華菩薩道の実践~摂受の菩薩、折伏の題目~」と題して、令和7年3月4日の今日学研究会にて予定されております。詳細は、コチラから。