🆕Netflixで本日から配信!!~NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』~

 令和4年(2022年)に放送されたNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が、Netflixにて、本日(令和8年10月5日)より配信となっております。
 主人公は、これまでドラマの主役として描かれることのなかった北条義時(1163-1224)、時代は、頼朝挙兵(1180年)から承久の乱(1221年)にいたる凡そ半世紀。伊豆の片田舎の小さな豪族・北条四郎時政の次男坊が、上皇による追討の宣示を受けた平相国清盛、源九郎判官義経、征夷大将軍源頼朝と肩を並べるまでになった波乱に満ちた生涯を描きます。
 主演は、小栗旬(北条義時)。ほか出演には、小池栄子(北条政子)、大泉洋(源頼朝)、菅田将暉(源義経)、佳久創(武蔵坊弁慶)、山本耕史(三浦義村)、坂東彌十郎(北条時政)、中村獅童(梶原景時)、中川大志(畠山重忠)、横田栄司(和田義盛)、佐藤二朗(比企能員)、佐藤浩市(上総広常)、田中泯(藤原秀衡)、青木崇高(木曽義仲)、西田敏行(後白河法皇)、尾上松也(後鳥羽上皇)、松平健(平清盛)、小泉孝太郎(平宗盛)などをキャスティング。
 三谷幸喜脚本のテンポの良さ、コミカルとシリアスが織り交ぜられた娯楽性、権謀術策が渦巻く予測不能の展開、ひとりひとりに命が吹き込まれた個性あふれる登場人物などなど、本作の魅力は語りつくせません。平清盛・源頼朝・北条政子・源義経・武蔵坊弁慶といった主役級の花形が脇役で登場して歴史ファンを高揚させた一方で、登場人物の人間関係の分かりやすさは、歴史に詳しくなくても物語にのめり込めるエンターテインメント作品に仕上がっています。
 三谷は、源平合戦と鎌倉幕府誕生の過程で繰り広げられる権力の座を巡る駆け引きを、ユーモアを交えたホームドラマのような描写とともに、徹底して無情で陰惨な粛清劇として描いたといい、本作品には、おそらくドラマ史上最多の「首桶」が登場したと囁かれていることからも分かるように、凄惨な粛清や戦が相次いだ武士政権の始まりがどれほど恐ろしい時代であったか想像を巡らせることができます。
 承久の乱の翌年に生を享けた日蓮聖人も、おそらく同じような世界を生きたのだと思います。事実、日蓮聖人は50歳の時、文永8年(1271)9月12日に幕府の役人に捕らえられ、翌13日未明に鎌倉片瀬龍口の頸の座にて斬首の危難(龍口法難)に遭っています。因みに、この時、日蓮暗殺を企てた幕府の侍所所司が、『鎌倉殿の13人』に登場した平盛綱(演者:きづき)の養子にあたる平頼綱、一方、日蓮斬罪の急報を受けて助命運動に力を注いだ親日蓮派の人物が、『鎌倉殿の13人』に登場した安達盛長(演者:野添義弘)の孫にあたる安達泰盛や比企能員(演者:佐藤二朗)の子にあたる比企大学三郎能本でした。このように、『鎌倉殿の13人』には、同じ鎌倉時代を生きた日蓮聖人の門弟とその周辺人物の関係者たちが出演していることにも注目です。

「承久の乱」を描いた現存唯一の絵巻物「承久記絵巻」(部分)

 なお、当山サイトの関連記事は、下記よりご覧いただけます。併せて往見ください。
  記
・NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」登場人物と日蓮聖人の周辺
・日蓮遺文にみる北条義時の時代~NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」をもっと面白く~
・【推薦図書】佐伯真一著『平家物語の合戦―戦争はどう文学になるのか―』(吉川弘文館『歴史文化ライブラリー』617)
・【推薦図書】細川重男著『平頼綱―諸人恐懼の外、他事無し』(ミネルヴァ書房)

NEXT

一覧へ