坊守のひとりごと23’12

毎月の寺報は私と院首がそれぞれ原稿を書いて、住職が編集、仕上げ作業を行っています。出来上がるまで住職が書いた内容は知らない訳ですが、先週の寺報、なにやら私の言い方を取り上げ、そんな細かい事を言わなくてもいいのに、というような事を申していたようですね。「なにを~!そんなに言うなら来月の寺報で反撃してやる!」と本堂に置いてあったものを読んでわなわなしていたのですが、喉元すぎれば、で今現在、反撃の意も全くなくなってしまいました。
アメリカのE・Rゲイツ博士の研究によると1時間怒っていた人の息を吹き込んだものから採取した沈殿物はなんと、80人も殺せるほどの猛毒の成分が入っているということです。
また水槽に怒った息を吹き込むと、金魚が死んでしまう、とか。怒るということはそれほど毒を含んでいるんでしょうね。その毒は体内にも蓄積されるでしょうから、自分の怒りで自分の体を壊すということになるのでしょう。だからできるだけ怒らないようにしよう、と思いながらもなかなか現実には難しいことです。
毎年年末は忙しさや疲れもあり住職と大きなバトルを繰り広げることがここ数年の常になっております。一時の怒りで大切な物を、人を傷つけてしまわないよう、肝に銘じておきます。

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