だんしんきょう 令和5年 7月号

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開催日:2023年07月01日

奥田智一氏
全国檀信徒協議会副会長
中部教区檀信徒協議会長
愛知県名古屋檀信徒協議会長
名古屋市妙傳寺信徒総代
身延山名古屋本願人会副会長

いのちを輝かそう

 今年は日蓮聖人が身延山ご入山750年の大切な年です。日蓮宗徒なら祖山・身延山にお出かけいただき、日蓮聖人のお心に少しでも触れていただきたいと思います。悩み苦しむ私たちを救わんとされた聖人のご生涯に感謝しましょう。御草庵で聖人がご苦労されたお姿を偲び、御廟所ではお自我偈と南無妙法蓮華経のお題目を唱ましょう。
 世間では少子高齢化の問題が騒がれております。信仰の継承をどうするべきか、悩ましいことです。そこで全国檀信徒協議会では、信仰の道しるべとして、仮称『お寺は誰のためにあるの』という冊子を発行いたします。間もなく皆さまのお手元にお届けできる状況です。ぜひとも人生の糧としてご活用いただければと思います。
 日蓮宗では「いのちに合掌」を布教方針として活動を展開しています。この世で一番大切なものはすべてのいのちです。あらゆるものの中で、最優先に考えなければならないのがいのちです。このいのちは両親から先祖から授かったもので、感謝しなくてはなりません。感謝は言葉や態度で示さなければなりません。日頃から「有り難うございます」とか「お陰さま」とか、感謝の言葉を合掌しながら伝えることです。日蓮聖人やお釈迦さまにも、いま生かされていることに合掌して感謝申し上げましょう。
 現在もウクライナでは、ロシアの侵略によって、多くのいのちが無残にも奪われています。この戦争が一刻も早く終結することを願うばかりです。日本もアジアの近隣諸国を侵略した苦い過去があります。日本人として大いに反省し、2度と戦争はしないとの誓願を立てましょう。
 生きとし生ける者は、いのちを輝かしいものにしていかねばなりません。そのためのお導きを示す日蓮聖人の教えを信じ、実践することが大切だと思います。日蓮聖人は『妙法尼御前御返事』で「先ず臨終の事を習いて後に他事を習うべし」と仰っておられます。人はいつ死を迎えるか定まっていません。そこで何よりもまず、臨終のことをわきまえて、そのあとでほかのことを考えなさい、と。
 だからこそ今が大事です。今に全身全霊で立ち向かう生き方が、輝かしい人生を招きます。お仏壇の前で、毎日法華経を読誦しお題目をお唱えするのもその1つです。家族揃って合掌するのは、たいへん良いことです。家族以外の人をお誘いし、一緒にお参りできれば申し分ありません。自分だけでなく、他人さまにも有り難いお経とお題目をお勧めいたしましょう。
 法華経信仰者の宮沢賢治の『雨ニモマケズ』の詩は、人生をどのように過ごしたら良いかを示しています。自分のことより、他の誰かを優先する生き方、世の中のために尽くす生き方ができるよう、精進しなくてはなりません。1度しかない人生。悔いのない人生を送りたいものです。どうしたらよいかわからなければ、お題目をお唱えください。

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