だんしんきょう 令和5年 3月号

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開催日:2023年03月01日

岡田一弥氏
全国檀信徒協議会常任委員
東京都目黒区立源寺筆頭総代
昭和33年7月22日生まれ

 今年も桜前線の便りが届く時期になりました。
 そして入学、あるいは就職といった節目の季節を迎えることにもなります。同時に新型コロナウイルスとの戦いは3年以上に及ぶことになります。5月の連休明けにはインフルエンザ並みの対応への移行されることになります。マスクの着用など個人の判断に任されるようですので、どの程度かつての日常が取り戻されるのかイメージがはっきりつかめません。やはり心配なのは医療の逼迫です。かかりつけ医で診察治療が受けられて、治療薬も十分に供給されていることが確認されていかないと、安心して活動の拡張が起こしにくいのではないかと心配されます。
 また、3年の間に仕事も学業もオンラインで行える環境が整ってきました。これからの活動のすべてを対面式に戻す必要はなくなっていることも事実でしょう。上手な使い分けをしていきたいものです。
 この春先以降、各寺院そして日蓮宗の活動も再開あるいは本格化していくことになることでしょう。私の菩提寺では、この3年は最重要の行事のひとつであるお会式も満足に行えないままでした。再スタートに必要な熱量は相当のものとなることでしょう。檀信徒の中でもベテランの人たちの経験を中心に運営されてきましたから、なおさら丁寧にしっかり準備してクオリティを保って開催していこうと考えています。
 さらに、まずできるところから実行することも大事でしょう。そもそもお寺は基本的に広い空間の施設ですので安全な環境は確保しやすいものです。散歩がてらお墓参りするなどを日常に組み込んでいた人もいたという話もあります。つまりは仕事環境の変化と同様に、新型コロナは起きつつあった社会の変化を加速させた面があるという見方もできます。そうであるとすれば新しい手法で魅力的な諸行事を企画し、檀信徒との距離を縮めることを続けることができるかもしれません。これが今後の不変で普遍の行動目標となることでしょう。
 低年齢の子どもですらタブレットで友だちとゲームなどをして交友を楽しんでいる時代ですから、オンラインで法話を聞いて愉しむ、諸行事に参加する、このようなことが普通になるのもしれません。いろいろな可能性が広がっていくのではないでしょうか。発想の転換で、これまでになかったような行事ができるかもしれません。
 私たち檀信徒協議会に係るメンバーこそ、率先してハイブリッドで行動していかなければならないと痛感しています。皆さまも変化に対応するさまざまな行動計画や実績の情報提供、すなわち成功体験事例の報告をよろしくお願い申し上げます。もちろん、ご一緒に楽しくお会いできる機会を楽しみに待ちながら。
 

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