だんしんきょう 令和4年 8月号

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開催日:2022年08月01日

小銭 敏男氏
昭和21年2月4日生まれ
中四国教区檀信徒協議会長
岡山県護持会連合会長
岡山市呑海寺総代
大切にしていること「人にやさしく」

 私の菩提寺は岡山市の西端に位置し、備中蓮生会の倉敷組寺8ヵ寺の1つで、呑海寺といいます。この組寺8ヵ寺はたいへん団結力が強く、お互いに協力し合い団体参拝、施餓鬼供養など諸々の行事を一緒に行っています。しかし残念ながらこの2年間は、制約を受けて活動が鈍っています。この原稿が8月のお盆号に掲載と聞いています。棚経時には現在よりも状況が改善されて、ご先祖さまをお迎えできることを祈っています。またウクライナの問題もあり、どちらも1日も早い解決ができることを願います。
 今年は5月に東京の宗務院で3年ぶりとなる全国檀信徒協議会総会が開かれました。例年と比べますと参加人数も半分くらいで少し淋しい感じがしました。普通に生活できることが、いかに大切かを痛切に感じます。
 さて菩提寺でも日蓮聖人降誕800年記念事業として、供養塔を建立すべく諸々の準備を進めていますが、やはりいろいろと制約を受け、遅れが生じています。しかしこの時間を無駄にすることなく、再考をしながら檀信徒の皆から親しみ愛される呑海寺の姿を目指して、住職・総代・世話人と協議して事業を進めています。幸い大勢のご協力で供養塔までの参道はほぼ完成しました。皆さんの力の結集があったからこそ、ここまで進めることができました。次はいよいよ供養塔の建立です。設計図もほぼできあがり、近々に起工の運びとなっています。供養塔の建立は後世に残る大事業です。将来にわたりお寺の発展に寄与できるもとして完成させたいと思っています。
 さて呑海寺には皆さんに披露したい会があります。備中開山太鼓保存会です。約40年前に有志で著名な先生の指導を受け始めたのが始まりで、以来本堂で小中学生を対象に指導が行われました。現在では県内の催しがあると備中開山太鼓保存会に指名がかかり演奏をするまでになりました。
 太鼓の練習は毎週土曜日の夕方6時から本堂で内田智教副住職やここで腕を上げた人たちが指導にあたります。太鼓は自分自身を成長させるツールにもなります。地元の小中学生が楽しく学ぶことで、お寺が成長の場となり、お寺に愛着を抱くきっかにもなります。このことでお寺の発展や信仰の継承に繋がっていけばと期待しています。
 また夏休みなどでは、本堂を開放して寺子屋的な学びと遊びを兼ねた活動が行われます。子どもらが楽しそうにお寺で過ごしているのを見ると、私自身も嬉しくなり、皆から逆に力をいただける思いです。この取り組みに尽力するスタッフには感謝の思いでいっぱいです。
 微力ではありますが、私も、菩提寺の発展や宗門の繁栄に寄与できるよう行動し、その輪が広がるよう努力していきたいと思っています。
 

 

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