5月17日に開催された全国檀信徒協議会総会に続き、有志30人による団体参拝が1泊2日で行われ、東京都大田区大本山池上本門寺(酒井日慈貫首)、本山本行寺(中野日演貫首)を参拝した。
総会終了後、参加者は此経難持坂を上って池上本門寺大堂へと移動。酒井貫首から、日蓮聖人御入滅の地である池上と本門寺の縁起について丁寧な解説と挨拶を受けた。その後、ご開帳法要が営まれ宗祖の御尊像を拝観した。
法要後、宿泊場所の朗峰会館へと移動。懇親会では吉田見悠伝道部長の挨拶につづき、池上幸保会長の音頭で懇親会が行われ、参加者間で日頃の信行活動の情報交換や親睦を深めあった。翌18日の早朝には参加者全員で池上本門寺の朝勤に参列した。
朝食の後は池上市民大学のボランティアにガイドをお願いし、2班に分かれて本門寺境内の散策をおこない、本門寺境内の見所を詳しく紹介してもらった。
散策を終えた後は本行寺へと移動、「日蓮聖人ご臨終の間」でご開帳法要が行われ、参加者は日蓮聖人が臨終の間際に寄りかかられた柱に直接触れることで直に聖人の足跡を感じとることができた。法要後には中野貫首に挨拶とご臨終の間の由来についての話をうかがった。
日蓮聖人の御入滅の地である池上の地を団体参拝できたことは、参加者の今後の信行活動においても大変有意義な体験であったとことだろう。参加者からは、「単なる親睦の場というのではなく、信仰を同じくする者同士なのでいろいろ勉強にもなる。他地区の人の話からは、自分たちに足りないものが何なのかを知るヒントになる」といった声や、「団参というイベントができたことで、総会のたびに顔見知りが増えてきてうれしい」といった感想が聞けた。
総会後に有志で行う団体参拝は、昨年の鴨川市の大本山・本山寺院参拝に続いて2度目の試み。総会の審議を円滑化することで、団参の時間を充実させようと、議事運営の工夫もなされた。「大本山・本山寺院の護持顕彰を目的とする参拝の推進」を掲げる檀信協。まずは自身が範を示そうという企画だ。「この団参を起点にして、信仰の深化や組織の強化につなげていきた」と檀信協の幹部は考えている。