第60回 全国檀信徒協議会総会

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全国檀信徒協議会(江守幹男会長)は5月18日、東京都大田区の日蓮宗宗務院で60回目となる総会を開催し、全国各管区の会長や代表者ら約七十人が出席した。
 
 開会式では渡邊照敏宗務総長が挨拶で、宗門の応援団を標榜する同会へ謝辞を送るとともに、宗祖ご降誕八百年に向けて推進中の宗門運動へのさらなる協力を訴えた。またご来臨された内野日総管長猊下は挨拶で、妙とは蘇らす力であると説き、「真心で南無妙法蓮華経と唱えれば新しい力となる」とし、宗門運動の本意についてわかりやすく触れ協力を求めた。
 
 体調不良の江守会長に代わり武田家治副会長を議長に議事が進められた会議では、まず昨年度の会務報告、会計・監査報告が行われ承認された。次いで役員改選が審議。先に行われた常任理事会推薦の池上幸保氏の新会長就任が提案され満場一致で承認を受けた。副会長は相澤弥一郎氏、武田氏が、監事には岡田一弥氏、杉村静一氏が留任することで了承された。平成25年度の事業・活動計画案と予算案の審議は、池上新会長を議長に進められ両議案とも承認された。
 
 池上新会長は就任挨拶で、「七百年以上にわたって池上家が日蓮宗や法華経に護られてきた縁に対する恩返しのつもりでこの大役を受けた。江守会長の推進した〝檀協は宗門の応援団〟を踏襲し、単なる親睦の場としてだけでなく、信仰の継承など大きな課題を宗門と協調して取り組みたい」と意欲を語った。
 
 勇退する江守氏は今後同会の相談役として活躍することに。江守氏に長年の功労を称える表彰状が授与されると、会場からはひときわ大きな拍手が送られた。江守氏は桜内義雄前会長の急逝を受け残任期の2年会長職を務めた後、2期8年、計10年にわたり同会の会長として敏腕をふるった。この間、信徒青年会づくりの礎を築くなど若手育成に取り組んできた。また京浜教区など首都圏の檀協の組織力アップに特に心をくだいてきた。池上新会長、相澤副会長は京浜教区の檀信徒で、ともに若手からの抜擢となった。今回の新人事は江守氏が10年間取り組んできたことの大きな結実ともいえる。
 

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