神山喜久夫 氏
全国檀信徒協議会常任委員・会計
北海道教区檀信徒協議会長
旭川市妙法寺責任総代
昭和11年8月10日生まれ
趣味:絵画、ゴルフ
小冊子「合掌」お題目7つの教えの再読を
日蓮聖人降誕八百年を目途に、宗門運動「立正安国・お題目結縁運動」が平成19年度から行われています。運動は間もなく第4期結実活動に入り、平成33年度で終了する予定になっています。しかし基本的にはこの運動は末代まで続くものと考えていいと思います。
全国檀信徒協議会では、この運動の象徴であり布教方針でもある「合掌」の理解を深めてもらおうと小冊子「合掌 お題目〜7つの教え」を発行しました。寺院に配布されていますので、多くの檀信徒が手に取って読んでいることと思います。14ページ・7項目でたいへん読みやすく、わかりやすく、合掌の意味を示している小冊子です。この冊子をただ目を通すだけでなく、理解し心に深まるまで、何度もくり返しお読み下さることを切に希望いたします。そして信仰の原点を深く心に抱いていただきたく思います。
昨今の世界情勢を見ますと不穏で危険すら感じさせます。今の社会・世界はどこに向かっていこうとしているのでしょうか。不安を覚えます。こんな時こそ、信仰を原点としてものごとを考えてみてはどうでしょうか。降誕八百年を1つの目標とし、宗門の1人ひとりが絆を強め、みんなで安穏な平和社会を築く。宗門運動「立正安国・お題目結縁運動」は時代が必要としている運動であるともいえるでしょう。誇りと使命感をもってこの運動を推進していきましょう。
また今年の総会で決まった同協議会の事業、絵本『合掌』の頒布開始は年内を予定しています。こちらもよろしくお願いします。
菩提寺の法灯継承式 一層信仰を深めていく
菩提寺・旭川市妙法寺で昨年6月4日、第5世釋英照師の勇退により第6世釋英義新住職への法灯継承式が行われました。関係各位の僧侶と檀信徒で満席となった本堂のご宝前で厳粛なる式が営まれ、新住職に開創から伝わる払子が継承されました。英義新住職は、払子の重責を自覚するとともに、信仰の原点を大切にして、寺門興隆のために精進し、なお一層妙法寺の発展を力強く誓いました。
英照前住職は24歳から48年間にわたり護寺にあたりました。檀信徒に慕われ、お寺の充実のために全力を注いでくれました。本堂をはじめ、会館、書院、庫裡を新築し、納骨堂の新設、日蓮聖人銅像建立、境内全般の整備を行って、寺観を一新させました。大いなるものを檀信徒に遺してくれたのです。そして現在は当寺の院首として寺院の奥から私たちを見守ってくれています。行事や大祭など多忙なときには寺院役員とともに手伝ってくれます。普段は庭や境内の清掃をしてくれます。いまも院首自らが信仰の姿を檀信徒に明らかに示してくれるのです。
英義新住職は、推されて宗会議員に就任。重責と多忙が重なりますが、健康に充分留意してほしいです。そして檀信徒の心の拠り所になる温もりと愛に満ちた妙法寺になるようお願いする次第です。