有賀一夫 氏
全国檀信徒協議会常任委員(会計)
京都府第1部檀信徒協議会長
京都市本妙寺総代
昭和10年10月2日生まれ
趣味 読書
平成33年2月16日の日蓮聖人降誕八百年まであと3年を切りました。
京都府第1部管内では、今年の4月10〜12日、宗務所主催・檀信徒協議会後援で「日蓮大聖人御降誕八百年慶讃身延団参」を実施し、僧侶11人と檀信徒70人で、祖山身延山に登詣いたしました。さらに、祖廟輪番奉仕を勤めさせていただくという、誠に尊い参拝となりました。
祖廟連番奉仕とは日蓮聖人ご入滅の後、六老僧がひと月ごとに交代して日蓮聖人の祖廟を護持したことに始まった「輪次守塔の制」のことです。また「日蓮宗宗憲第七十七条」に「檀信徒は祖師直檀の芳躅に遵い、祖廟に参拝奉仕するものとする」と記述されており、身延山に往き「祖廟輪番奉仕」をさせていただくことは日蓮宗徒としては大切な務めです。
また今年は、昭和33年に現行の形での「祖廟輪番奉仕」が開始されてから60周年の記念の年になります。今回日蓮宗徒として宗祖に対するご報恩の誠を「輪番奉仕」の形で示すことができ、たいへん嬉しく光栄に存じます。
さらに今年度は全国檀信徒協議会総会(5月17日、静岡県本山蓮永寺)後の団体参拝で、全国檀信徒協議会として初の「祖廟輪番奉仕」を行いました。私も参加させていただきましたが、あの時間をともにした日本各地の会長らと一緒に全国の檀信徒に輪番奉仕の感激を伝え、「祖廟輪番奉仕」の輪を広げていきたいと思います。
私は御真骨堂拝殿で京都府第1部宗務所・輪番奉仕団(檀信徒)を代表して、以下の「誓いの言葉」を申し上げました。信仰の指針になる誓いですので記させていただきます。
誓いの言葉
一、私たち檀信徒は異体同心の教えを守り、強い団結をもってお寺の繁栄と、ご住職の護法活動にお手伝いいたします。
一、法華経の正しい信仰者としての誇りと責任を自覚し、自他ともに、最善の努力をいたします。
一、仏祖の教えに従い、先祖の深い恵みを感謝し、給仕の誠を捧げて、仏事を怠らず営みます
一、信仰生活を身にもって子孫に示し、末代まで正しい信仰が続くよう勤めます。
一、輪番ご給仕の感激と悦びを日常生活の上に活かし社会の浄化に協力します
平成30年4月11日
祖廟輪番奉仕団
代表有賀一夫
結びに私は身延山大本願人として、今後も「日蓮が弟子檀那等は、此の山を本として、参るべし」との日蓮聖人のお言葉を伝え続け、少子高齢化が進み、信仰の継承が心配される今だからこそ、自らの信仰はもとより檀信徒の方々を祖山にお迎えしたいと思っています。