全国檀信徒協議会常任委員
愛知県名古屋檀信徒協議会会長
奥田智一 氏
趣味:神社仏閣巡り
■檀信協が積極的に行事に参加
今年の2月に、菩提寺の名古屋市妙傳寺の住職から檀信徒協議会開催の知らせをいただき、会合に参加しました。席上、愛知県名古屋檀信徒協議会は30数年、活動らしきことは、何もしてないという実態を知らされました。そこで6月の総会で新役員が承認され、規約の改訂もなされました。たまたま最年長だったため会長職を任命いただきましたので活動方針、年間行事予定の承認を得る必要が出ました。
インターネットで、日蓮宗や日蓮宗全国檀信徒協議会を検索し、また全国檀信徒協議会総会資料を参考にして出した結論は、大きなことより身近でできることから始めようと考えました。宗門や宗務院が発行しているさまざまな冊子を一人でも多くの檀信徒に説明しながら手渡すことを手始めに、宗務所管轄の行事ごとに積極的に参加すること、さらには名古屋青年会一筆書き行脚の応援をすること、年度内に研修道場を開催することなどを決めました。
私は若い時からお寺とご縁があり、さまざまな活動を行ってきました。その経験を少しでも生かせればとの思いで今後も檀信協の活性化に取り組んでいきたいと思います。
■給仕第一を心がけて
私は日頃から、給仕第一を心がけて、自宅の仏壇に、お仏飯、お茶、お水をお供えし、お経とお題目を唱えて、生かされている命に感謝しながら、1日をスタートしています。菩提寺には最低月1回以上参詣し、行事があれば、一生懸命お手伝いをさせていただいております。幸いにも私自身、神仏に手を合わせる習慣が、信仰熱心な両親や兄の影響を受けて、身に付きましたので、全国の神社仏閣巡りをするのが大好きですから、身延山久遠寺にももっと参詣したいと思っています。
振り返れば、学生時代に縁あってお世話になった名古屋市の本遠寺で当時のご住職、伊藤友情上人から、青年会の結成を要望されたました。檀家の学生を集め、一緒にお経を読み、意味を教わり、お題目を唱え、太鼓の練習・歌や踊りもし、寒に入れば、うちわ太鼓を打ちながら白衣をまとって、檀家さんまわりをしたこともありました。お会式は当時夜通しでお題目を唱え、参拝者に寸劇や手品を披露しました。
とくに印象深かったのは、京都本山本法寺の当時の貫首・湯川日淳上人から唱題行を教わったことでした。90歳を遥かに超えられた方がご老体に鞭打って、毎月、京都からお越しになり、ご指導いただいたことは、生涯忘れることができません。その時、私が年を重ねたなら、生き仏さまのような湯川上人に少しでも近づくことこそ、最大の目標にしなくてはと思ったものです。
さらに仏縁とは不思議なものと感じたのは、女房の伯母が日蓮宗の尼寺におられたことでした。女房の母は若くして病死したので、その尼僧さんが母代わりに育ててくれたと話してくれました。尼僧さんは鬼頭浄眼法尼といい、長年、名古屋市光耀寺の住職として務められ、昨年100歳で遷化されました。結婚以来、現在も光耀寺さんのお手伝いをさせていただいております。
お釈迦さまに護られ、日蓮聖人に導かれ、法華経の信徒としての精進を怠らず、宗門のためにも、名古屋檀信徒協議会を盛り上げていきたいと存じます。