だんしんきょう 平成27年 7月号

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5月28日に開催された全国檀信徒協議会総会後、有志18人による団体参拝が1泊2日で行われ、宮城県仙台市本山孝勝寺(谷川海雅貫首)、石巻市法音寺(谷川正明住職)を参拝した。
 総会終了後、参加者はバスと東北新幹線を乗り継ぎ宮城県仙台市へ移動し、宿泊先のホテルJALシティ仙台で懇親会を行った。池上幸保会長の挨拶、乾杯の音頭で懇親会が始まり、参加者間で親睦を深めあった。
 翌29日はバスで本山孝勝寺へ移動。孝勝寺本堂で谷川貫首を導師に営まれたご開帳法要に参列した。法要後、谷川貫首から出羽・陸奥国の戦国大名伊達家と孝勝寺の縁起について話を聴いた。
 参加者は再びバスに乗り、石巻市へ移動。道中、法音寺の谷川住職と合流し、バス内で震災当時の惨状について解説を受けた。
 その後、門脇小学校をはじめとした被害の大きかった場所を回った後、石巻市内が眼下に広がる日和山を訪れ、津波の恐ろしさを痛感し、東日本大震災で亡くなった方々に向けてお題目を三唱した。その後、東日本大震災慰霊塔を参拝し、法音寺へ到着。石巻湾・万石浦を見渡すことができる高台へ移動し、震災当日の津波の様子や被害の説明を受け、再びお題目を三唱した後、本堂へ移動した。ありがたいことに法音寺の檀信徒の方々がお題目にてお迎えくださり、荘厳な雰囲気のなか、谷川住職を導師にご開帳法要が行われた。法要後は客殿で石巻で採れた作物や魚などをふんだんに使った昼食を頂き、法音寺の檀信徒との親睦を深めた。
 参加者からは「今年は人数こそ少ないが、その分、少数精鋭で有意義な時間を過ごすことができた」といった声や、「今後も元気なうちはできる限り参加し続けたい」という前向きな感想を聞くことができた。
 今回の団体参拝を通し、被災地の人からさまざまな体験談を聞き、参加者は自然災害の恐ろしさ、いのちの無常さ、そして尊さを改めて確認した。「いのちに合掌」をスローガンとしている「立正安国・お題目結縁運動」、その担い手である檀信徒の立場からも、いのちについて深く考えさせられた今回の団体参拝は例年にも増して実りのあるものになったことだろう。
 

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