だんしんきょう 令和5年 8月号

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開催日:2023年08月01日

静岡県静岡市本山海長寺で6月22日、第70回全国檀信徒協議会総会が開催された。本山での総会は新型コロナウイルス感染症の世界的蔓延以前の平成30年に静岡市本山蓮永寺以来の5年ぶりの開催となった。
 総会では昨年度の活動報告がなされた後、昨年度収支決算、本年度予算案・活動計画案、役員改選案が審議され承認された。特に今年は、「信仰の継承」をテーマとした新小冊子『お寺は誰のためにあるの―菩提寺読本―』の発行を計画しており、資料として校正刷りが配布され進捗状況の報告がなされた。
 総会後には団体参拝が1泊2日で行われ、有志19人が参加した。総会後の団体参拝は、全国檀信徒協議会の活動の「祖山・霊跡・由緒寺院・宗門史跡護持顕彰」の一環として平成25年度から継続的に行われている。

志同じくする仲間と身延山へ

日蓮聖人が身延山へご入山、久遠寺を開創されてから750年の節目に当たる今年は、「身延山開創750年記念団参」として山梨県総本山身延山久遠寺と本山本遠寺を参拝した。
 総会終了後、団参参加者は静岡市内のホテルで懇親会を行った。池上幸保会長の挨拶で懇親会が始まり、参加者が順番に自己紹介をした後、普段の活動や信仰について語り合い親睦を深めた。
 翌23日はバスで久遠寺へ移動。祖師堂で営まれたご開帳法要に参列した。法要後、浜島典彦身延山共栄部長の法話「日蓮聖人身延山ご入山750年について」を聴聞した。その後、参加者は日蓮聖人のご霊骨の一部が奉安されている御廟所へ移動した。祖廟拝殿で日蓮聖人が9ヵ年の間ご生活された身延山の神聖な空気を感じつつ、一同は自我偈(如来壽量品第十六)を読誦し、お題目を唱えた。
 その後バスで本山本遠寺へ移動し、ご開帳法要に参列した。法要後、髙佐日瑞貫首のお言葉が代読された後、本遠寺の縁起、特にお万の方や徳川家と本遠寺の関係についての解説が行われた。

「いのちに合掌」改めて心に

日蓮聖人が750年前にご入山し、9ヵ年の間心安く過ごされ、現在も日蓮聖人の御魂が棲まわれる身延山、そして法華経の篤信者・お万の方ゆかりの本遠寺を巡った今回の団体参拝。祖願達成を目指し「いのちに合掌」を大きな柱として掲げる日蓮宗、その担い手である檀信徒の立場からも、日蓮聖人をその身と心で感じることができた今回の団体参拝は実りのあるものになった。

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