寒い季節の心の修養、寒中唱題修行

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1月20日〜22日の3日間にわたって寒中唱題修行を行いました。
 
本年は、天候の良くない日もあり、3日間すべてとはいきませんでしたが、外へ出て行脚を行いました。
 
3日間合わせて10名の参加があり、寒中唱題修行に励みました。安立寺にて、確認出来る限りでも先代住職の時代より、約80年以上続いている寒中唱題修行です。本年も外に出て唱題行脚を行うことが出来ました。澄み渡る寒空の中、どこまでもお題目をお唱えする声が響いていくようでありました。
 
人の行動を左右するものに、「習慣」というものがあります。日常的に繰り返される行いによって、とっさの時の行動の方向性というものが意識せずとも形作られていきます、良い習慣であればいいのですが、怠け心や自分の意思に負けるようなことが習慣になってしまってはいけません、寒さも厳しくなるこの時期には、もう少し布団やコタツの中に入っていようなどといった怠け心が起こりやすいものです、寒中に行う修行はそのような心や習慣を整え直す良いきっかけともなります。
 
本年ご参加の皆様におかれましては、寒い中のご修行、誠にご苦労様でした。
心も習慣も整えられ、普段の生活にも響いてゆくものとご祈念いたします。
 
日蓮宗では、僧侶が行う修行に「寒百日の荒行」といわれるものがあります。
立冬の頃より、大寒を過ぎて立春の頃に至るまでの百日間に、お堂に籠もり1日に水行と読経を何度も繰り返す、睡眠時間は少なく、食事も簡素なものを日に2食、ひたすらに行を加え続け自らの心と力を整え高めます。
 
志願した僧侶が特別に行うものではなく、お檀家の方も行うことが出来るものが寒中唱題修行です。
小さくても、少しずつでも、行っていくことが、心にも体にもとても良いことです。
 
少しずつ、少しずつ、だんだん、だんだん。

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