4月19日(日)午後2時より、開山上人報恩会を厳修いたしました。
安立寺は約700年位前でしょうか、当時の寺主悟明法印が金沢の地に着岸された日蓮聖人の教えに深く触れると、
当時の信仰を改め『法華経』を信奉して、日蓮聖人の弟子となり、安立院日悟と名を改めると当山の開基・開山上人となり、日蓮宗寺院として安立寺が開かれました。
金沢の地は真言系寺院が多く、当時真言修験の高僧であった悟明法印が、この地で『法華経』の教えを信奉し、改宗を決意し実行するということはどれ程の苦労であったか、筆舌に尽くし難いことでしょう。
この金沢の地で『法華経』の教えを聴き続けて行けるのは、開山上人である安立院日悟上人の苦労があればこそであり、その恩に感謝し報いる為に行う法会が、開山上人報恩会となります。
普段なにげなく当たり前と思っていることも、その始まりがなければ、恩恵を受けることは出来ません。
様々な物事の始まりに気づきくと、自然と「ありがたい」という気持ちが起こります。感謝で心が満たされると、とても豊かな気持ちとなります。
少し立ち止まり、始まりを意識してありがたさを思い起こし、豊かな気持ちになれる時間、大切にしたいものです。
法要後には、琴の演奏と琉球舞踊が奉納され、終了後にはおときもございました。
20名程の参拝があり、「ご宝前での奉納はとてもきれいでした」、「本堂なので音も響いてとても素晴らしかった」などの感想もあったようです。
当日の天気は曇りでしたが、参道の八重桜が満開を迎え、参拝の皆様の目を楽しませておりました。