6月24日 眼病守護日朝上人大祭を行いました。
行学院日朝上人は総本山身延山第11世法主であり、久遠寺発展の基礎を築き、また室町時代の代表的な教学者でもあります。
身延山の整備拡張、学僧教育の確立、500巻にも及ぶ著述などその業績は甚だ多く、宗門では「中興の祖」と仰ぎ、その業績を讃えております。
止暇断眠(しかだんみん)といい、寝る間も惜しんで様々な事業に尽力されますが、その無理がたたり61歳の時に両眼を失明されてしまいます。
当時はもちろん光量の多い電灯などはありません、ろうそくや油燈の明かりで時間を惜しんで、書物の著述や編纂をされていたと考えると当然のことであったかもしれません。
しかし、日朝上人はその信仰・経力のちからによってこれを克服されます。そして後世、法華経を信仰する者が眼病で苦しんでいたならば、必ず守護し、平癒させるという願を立てられます。
以来、多くの人々から眼の神様、学業の神様として尊ばれて参りました。
当日は、当山に勧請される日朝上人に報恩の誠をささげ、眼病平癒、学業成就を祈念いたします。