11月23日 午後2時半より、勤労感謝の会を行いました。
11月23日は、国民の祝日・勤労感謝の日です。
国民の祝日に関する法律では、「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」とあり、また国民の祝日に関して、「自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育て、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞつて祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名づける。」とあります。
安立寺では会費制として、勤労感謝の会を行います。日頃の勤労を感謝し合い、共に楽しみながら祝います。
今年も「街の先生」より、琴の先生、琉球舞踊の先生にお越しいただき行いました。
琴の演奏では、「みずうみの詩」と「唱歌童謡メドレー」が演奏されました。唱歌童謡メドレーでは、皆さんもよくご存じの「上を向いて歩こう」・「箱根八里」・「浜辺の歌」・「村祭」・「たき火」・「故郷」が、歌詞が配られて演奏されると、普段はあまり歌うことのない男性方も、皆さん共々、琴を伴奏に口ずさんでおられました。
琴は日本の伝統楽器であり、その歴史は弥生時代にまでさかのぼるそうです。その音色を聴くとなぜだか懐かしい気持ちが起こります、唱歌や童謡のメドレーも季節の移ろいが感じられ、とてもなごやかな演奏でした。
琉球舞踊では、琴と三線と歌の演奏に合わせ伝統的な着物での舞が行われました。琉球舞踊は、かつて祭祀舞踊や宮廷舞踊であったともみられ、1曲目は娘たちによる華やかな舞でありました。2曲目は、男らしい舞。3曲目は農耕の舞でした。
どちらの舞も、ゆったりとした曲調で、しなやかさの中に美しさがあり、見ている者の心も豊かになっていくような時間でした。
毎年20名程の参加があり、琴と琉球舞踊の後は、ホールへと移り茶話会を行い、終始なごやかに勤労感謝の会を行っております。
日本には、古くから伝わる美しい音色や舞があります。そのような美しいものと共にあることを喜び、感謝し合い、なごやかな気持ちや、豊かな心を持って終えることが出来ました。
自由な心と平和を求め、美しく、よりよい社会、より心豊かな生活を築いていくために、まずはお寺から、地域から養っていきたいものです。