🆕『渡邉宝陽先生著作集』全8巻発刊

開催日:2026年01月07日

 この度、渡邉宝陽先生著作集刊行会編『渡邉宝陽先生著作集』が山喜房佛書林(東京都文京区)より発刊されました。
 日蓮法華仏教研究の斯界の泰斗、渡邉宝陽立正大学特別栄誉教授が、半世紀以上に亘り研究を積み重ねてきた膨大な成果を集大成した本書は、日蓮聖人から現代にいたる「日蓮法華仏教の成立と展開」を網羅するものとなっており、日蓮法華仏教研究の金字塔として歴史に刻まれることになるであろう画期的著作集の公刊となります。
 当山住職も編集委員を務め、第1巻『日蓮法華仏教の根幹』所収の「『日蓮教学における本尊と信行の研究』解説」、担当編集にあたった第3巻『日蓮法華仏教の進展』の「序」および「編集後記」を、それぞれ執筆しております。
 各巻目次・収載論攷についてはコチラからご覧いただけます。ご購入に関しては山喜房仏書林(TEL:03-3811-5361/FAX:03-3815-5554、E-mail:info@sankibo.jp)までご連絡ください。
 ご参考までに、著作集第3巻『日蓮法華仏教の進展』に小生が筆耕した序文全文を以下に転載いたします。

   序
 渡邉宝陽先生の半世紀以上に亘る研究成果を集大成した『渡邉宝陽先生著作集』全八巻が発刊の運びとなり、学恩を受ける後学の一人として大いなる喜びとするところであります。先生の著作は、広範な分野・領域に展開する上に、新聞や雑誌等に埋もれた執筆も多いこともあり、かくの如き画期的著作集の公刊を待望されていた研究者・読者も多くいらっしゃることと拝察致します。
 先生の学業・功績・法功の数々は、略歴と著書・論文目録が物語っておりますように、薫学博文の学匠として、日蓮門下のみならず、広く学界・仏教界・宗教界等、宗門内外に名声を轟かせ、まさに三面六臂の形容にふさわしいご活躍と拝しております。
 小生が立正大学仏教学部に編入学した昭和六三年当時、先生は第二三代立正大学長をお務めだったと記憶しておりますが、その後、平成四年に第二五代立正大学長、平成九年には立正大学日蓮教学研究所長に就任され、宗門内外においても日蓮宗勧学院長、財団法人法華会理事、大学基準協会評議員、日本私立大学連盟監事、大法輪石原育英会理事等を歴任されながら、教育・研究・法器養成・大学運営・執筆活動・メディア出演など精力的に活動を展開してこられました。この間、先生は、平成二三年に瑞宝中綬章に叙せられており、当時、仏教学部准教授を拝命していた小生が、叙勲のための申請事務を担当したのが、つい昨日のことのように思い出されます。
 私事になりますが、遡ること三五年前、大学院進学と同時に日蓮教学研究所の研究生に加えて頂いて以来、先生には今日に至るまで熱心な研究指導を賜わるとともに、愚昧な私を平素より目に掛けて下さり、平成一三年に渡邉宝陽先生監修のもと庵谷行亨先生との共編著で『傍訳日蓮聖人御遺文 開目抄』上下巻(四季社)を上梓したのを皮切りに、平成一五年には、渡邊寶陽先生古稀記念論文集『法華仏教文化史論叢』『日蓮教学教団史論叢』(平楽寺書店)二篇の編集事務に携わることができ、その後も数篇のご高著・共編著等の出版事業に関わる機会を頂きました。
 特に、近年版行された『全篇解説日蓮聖人遺文』(佼成出版社、平成二九年)ならびに『法華三部経大講義』全五巻(日蓮宗新聞社、令和三年)の上梓は、先生の日蓮遺文研究・法華経研究の総仕上げとも言える記念碑的な事業となり、小生も企画の段階から勤仕できましたことを、欣快の至りに感じております。
 改めて、研究者としての先生の学徳、行学二道の精髄を示された多年にわたるご教導に加え、永きに亘り大学や研究所の運営に対してご尽力を頂きましたことに甚深の謝意を表しますと同時に、各界に及ぶご活動に心から敬服の念を寄せる次第であります。
 日蓮法華仏教研究の第一人者、教学界の泰斗である渡邉宝陽先生には、引き続き学界の重鎮として後進の育成・教導にあたるとともに、宗学の更なる興隆のために、また為宗為法にご尽力賜わり、今後とも大所高所より仏祖の教えの真価を人類の精神文化界に問うていただき、永年のご研鑽によって裏付けされた学問と信仰の指針を社会に還元賜わらんことを懇望します。
 書不尽言、言不尽心、言葉は意を尽くせませんが、先生のご法功とご業績に対して心から敬意と謝意を表し、併せて今後益々のご文祥・弥栄をご祈念申し上げ、序文といたします。
  令和七年一月八日       髙森大乗

 なお、先生の講演やインタビューを紹介した動画は、下記のサイトから閲覧できます。
・全国布教師会連合会 渡邊寳陽先生特別研修会
・公益財団法人仏教伝道協会 先学に聞く~渡邊寶陽(立正大学特別栄誉教授)

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