重版出来!!『全篇解説 日蓮聖人遺文』(佼成出版社)

開催日:2022年10月13日

 平成29年(2017)12月に初版が発行された渡邊寶陽他共編著『全篇解説 日蓮聖人遺文』(佼成出版社、ISBN978-4-333-02774-3)が、この度ご好評につき重版されました。
 当山住職も共著者のひとりとして、日蓮遺文の概論(総論)、各遺文の解題(解説)等を担当し、『日蓮聖人全集』全7巻(春秋社)に収載された日蓮遺文について、最新の研究成果もふまえて詳細な解題・解説を加えております。
 本書は、日蓮聖人の思想が確立された時代背景、生涯の事績と思想の深化などをふまえつつ、遺文の内容を簡明に把握するための一冊となります。この機会に是非、ご購読ください。
 なお、過去の記事はこちらから。

*以下は、佼成出版社の紹介ページより
 日蓮(1222-1282)が書き遺した著作や書簡、図録など(=遺文、御遺文、御書)などのうち、真蹟(真筆)であることが裏づけられる282篇について逐一解説したもの。主要著作だけでなく、普段はあまり顧みられることのない遺文までも繙くことを通して、日蓮の思想的全体像を明らかにしようとする試み。解説は1篇ごとに「読み切り」のため、辞書的にも活用できる。
 序論として日蓮遺文および日蓮思想の概説(写真8点付き)、巻末に参考文献・日蓮年譜・遺文索引を付す。

【目次】
まえがき
序 論
第一節 日蓮聖人遺文とは
 日蓮聖人遺文の定義
 日蓮聖人遺文の種類
 日蓮聖人遺文の伝来(一) ~真蹟遺文~
 日蓮聖人遺文の伝来(二) ~写本遺文~
 日蓮聖人遺文の伝来(三) ~刊本遺文~
 日蓮聖人遺文の注釈書
第二節 日蓮聖人はインドの宗教思想、中国の儒教思想をどのように受容したか
 はじめに
 日蓮聖人の思想と中国の儒教思想
 日蓮聖人の思想とインドの宗教思想
 『立正安国論』の奏進と諸天善神の守護
本 論
第一節 日蓮聖人遺文を代表する「五大部」執筆の背景
 『録内御書』『録外御書』の伝説と、今に至る『御書』(御遺文)研究について
 比叡山遊学時代の研鑽
 『立正安国論』の著作と幕府への進献
 『立正安国論』提出後の日蓮聖人に対する弾圧
 『開目抄』に展開された『立正安国論』のこころ
 『如来滅後五五百歳始観心本尊抄』に顕された「未来記の法華経」のこころ
 蒙古来寇におののく信徒への誡めの書=『撰時抄』
 恩師道善房への『報恩抄』
 「五大部」に展開された『立正安国論』のこころ
第二節 日蓮聖人遺文解説
  (省略)
あとがき
参考文献
日蓮聖人年譜
日蓮聖人遺文索引

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