正倉院に収蔵されている「蘭奢待(らんじゃたい)」は、織田信長や足利義政などの権力者によって切り出された来歴がある香木で、またの名を「黄熟香(おうじゅくこう)」とも呼ばれます。正倉院のものは、東南アジアの山岳地帯原産の「沈香(じんこう)」という香木の一種で、重さ11.6kg、長さ156cm。有名な織田信長の「蘭奢待」エピソードは、2020年放送のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」でも描かれました。
この度、正倉院のプロジェクトで、この香木に科学のメスが入り、木が生えていた年代について放射性炭素年代測定で調べたところ、8世紀後半~9世紀後半の樹木であることが判明、また香りの成分について大型放射光施設「SPring-8」やガスクロマトグラフィーなど最新の機器を用いて測定したところ、ラブダナムという植物の甘い香りをベースに、バニラなど約300種類の成分が混じったものであることが分かったそうです。
本年(2027年)9月20日から11月9日、上野の森美術館(東京都台東区)で開かれる特別展「正倉院 THE SHOW-感じる。いま、ここにある奇跡-」で、この蘭奢待を「再現した香り」を実際にかぐことができ、ミュージアムショップでは香りを紙にしみこませた「蘭奢待香りカード」を販売するとのこと。
要傳寺にご参詣の際は、上野の森に足を運び、「蘭奢待」をはじめとする正倉院宝物の《再現模造》の特別展を是非ご観覧下さい。
記
催事名:「正倉院 THE SHOW-感じる。いま、ここにある奇跡-」
会 期:令和7年(2027)9月20日 (土)~11月9日(日)の10:00~17:00
会期中無休、入場は閉館30分前まで
場 所:上野の森美術館
〒110-0007 東京都台東区上野公園1-2
交 通:JR「上野駅」公園口より徒歩3分
東京メトロ・京成電鉄「上野駅」より徒歩5分
要傳寺より徒歩10分


