やんちゃ和尚・廣中邦充氏講演~東京都公立幼小中高PTA連絡協議会合同リーダー研修会~

やんちゃ和尚・廣中邦充氏

 平成21年(2009)11月28日、当山副住職(高森大乗)が理事を務める東京都公立幼小中高PTAリーダー合同研修会が港区立御成門中学校にて開催されました。
 講師としてお招きしたのが、自称「やんちゃ和尚」で知られる愛知県岡崎市西居院住職の廣中邦充(ひろなか くにみつ)氏。少年時代は大人たちを手こずらせる問題児、高校時代には暴走族の総長だった廣中氏が、僧侶となり、病気で倒れた父に代わり、40歳で寺を受け継いでから続けているのが、子供や大人たちの支援活動です。テレビ・雑誌などの各種メディアにも紹介され、著書も出版されていますので、ご承知の方も多いかと思います。
 氏は、不登校・虐待・薬物依存・拒食症など家庭では解決困難な悩みを抱える子供達を全国から引き取り、立ち直りのための共同生活を送って、これまでに約800人以上の青少年の自立・更生等に力を注いでこられました。この貢献が評価され、先年、公益財団社法人会貢献支援財団より平成19年度社会貢献者表彰を受賞されています。
 研修会で伺ったところでは、現在、寺で共同生活を送っている少年少女たちは、いじめ・ネグレクト・家庭不和・DV(ドメスティックバイオレンス)・ひきこもり・不登校・自傷行為などなど様々な問題を抱えており、ひと時も心を離すことができないため、廣中氏は、全国各地の講演会に呼ばれた際は、子供達が待つ自坊(西居院)には深夜でも帰れるように乗用車で奔走されているとのこと。
 研修会では、「PTAは学校の仲良し組ではいけない。学校を良くしたければ積極的に学校に働きかけなければならない」「子育てを学校に任せるのではなく、親はいつまでも子供の親であることの責任を放棄してはいけない」「自分の大切な子供が自殺してしまうまで気付かない親は親じゃない」「親であるならば、自分で覚悟を決めて責任をもて」と熱弁をふるい、心の闇を抱えている子供たちを救うためには、「盗みや自傷をする子供の苦悩の“におい”を感じなさい。悩みを抱えている子供の“におい”を察知したら、両手で彼らの手を握り、抱きしめてあげなさい。きっと子供も泪を流すでしょう。そして、“決して逃げるな。逃げれば追われるぞ”“一歩でもいい。半歩でもいい。前に進みなさい”と声をかけてあげてください。ただそれだけでは駄目です。“でも一人では行かせないよ。一緒に半歩進もう”と必ず寄り添ってあげる意思を示してあげてください。その言葉が、きっと彼らの心を開いてくれるはずだから…」と語っていたのが印象に残っています。

 詳細は、東京都公立幼稚園・こども園PTA連絡協議会の広報誌『大地のような子どもを育てたい』第46号をご参照ください。
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*東京都公立幼小中高PTA連絡協議会は、東京都の公立の幼稚園・小学校・中学校・高等学校という幅広い学校種のPTAが情報連携・協働連携を図って、学校教育および家庭教育の質の向上に資する様々な活動に取り組んでいる連合体組織です。協議会には、都の特別支援学校・定時制通信制高校のPTAも参画しており、様々な境遇にあるお子さんをおもちの保護者の方々とも交流をはかり、貴重な情報や価値観に触れる機会となっています。協議会の大きな事業としては、各校種の活動と連動した年一回の幼小中高合同リーダー研修会、ならびに各校種別のリーダー研修会があり、これらは東京都の委託費や補助金の助成を受けて実施しています。校種の垣根を越えて長いスパンで子ども達の育ちを応援していこうというこうした事業は、全国でも数少ない取り組みとなっており、子どもの育ちを横の繋がりだけでなく、縦の繋がりで支える上でも、意義ある活動となります。東京都公立幼稚園PTA連絡協議会(都幼P)では、幼稚園PTAリーダー研修会(ブロック研修会)ならびに広報誌『大地のような子どもを育てたい』の発行に都の補助金を活用しております。大半の保護者(親)にとって、幼稚園というのは、人生の中で一番最初にPTAという組織に関わる「PTAデビューの場」であるケースが多く、それが小学校に就学して以後も継続していくことになりますので、都幼Pでは、この時期を大切な時として捉えて、子どもの育ちばかりでなく、親の育ちも応援していくというのが、幼小中高PTA連絡協議会に参画する目的のひとつにもなっています。

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