先日のお盆期間のこと。
慌ただしくお盆のお参りをしていると、突然インターホンが鳴りました。
画面を見ると、若い女性と、角刈りの男性。
「寿司屋さん……?」
「トラックの運転手さん……?」
「いや、まさか……ヤクザ?」
ほんの一瞬、頭の中で勝手な職業当てクイズが始まりましたが(笑)、玄関に出て顔を見た瞬間に分かりました。
「先生!」
高校時代の先生でした。
とはいっても、私の担任だったわけでもなく、授業を受けたこともありません。
では、なぜそんなに接点のなかった先生の名前まで、すぐに思い出せたのか。
決して、私の記憶力がずば抜けて良いわけではありません。
「泉水」という名字もなかなか珍しい名字ですが、その先生のお名前も、私がこれまで生きてきた中で、あとにも先にも一度しか聞いたことのない、とても珍しいお名前だったのです。
珍しい名字同士というのは、不思議と記憶に残るものです。
それにしても、
「どうして突然、お寺に?」
身内にご不幸でもあったのだろうか。
何か相談事だろうか。
いろいろと考えましたが、訪ねてくださった理由は、まったく別のところにありました。
先生の現在の勤務先で、ある講演会が開かれたそうです。
その講演の中で、講師の方が私の高校卒業式のYouTube動画を紹介したとのこと。
ちなみに私は、その使用許可を出した記憶はありませんが……そこはひとまず置いておきましょう(笑)。
映像を見た先生は、
「これ、夕張にいた泉水だ!」
と思い出してくださったそうです。
そして、お盆で夕張に来る機会があったこともあり、わざわざ妙法寺まで訪ねてくださったのでした。
さらに偶然というのは重なるもので、その先生は私の姉とは接点が深く、ちょうど姉もお盆で帰省中。
思いがけない再会に、昔話から現在の話まで、会話に花が咲きました。
YouTubeを続けていると、「やっていて良かった」と思う日ばかりではありません。
撮影して、編集して、何を伝えるかを考える。
時には心ない言葉を受けることもありますし、
「もうやめようかな」
と思うことだってあります。
それでも今回の出来事を通して、改めて思いました。
自分が何年も前に発信した一本の動画が、自分の知らない場所で誰かの目に触れ、その人の記憶を動かし、そして何年ぶりかの再会につながっていく。
ご縁というものは、不思議なものです。
こちらが結ぼうと思って結べるものばかりではありません。
自分ではもう忘れていたような一歩が、ずっと先の未来で誰かとの道をつないでくれることがあります。
続けている最中には、その意味が分からないこともあります。
けれど、今日蒔いた種が、いつ、どこで芽を出すかは分からない。
だからこそ、目の前のことを大切に続けていく。
今回の突然の「先生!」との再会は、
「YouTube、やっていて良かったな」
そう素直に思わせてもらえた、お盆の嬉しい出来事となりました。
人とのご縁は、切れたように見えても、どこかで細い糸が続いているのかもしれません。
そして時々、その糸を誰かがそっと手繰り寄せてくれるのでしょう。


