遠方からの来寺!時間の変更、忘れてました!(^_^;)

先日、大仏で有名なあの県から当山へお参りに来てくださった中森さん(仮名)。

なんと、今年二回目のお参り!お会いする度に嬉しく思いますが、実は…私、会議の都合で時間変更をお願いしていたのを完全に忘れて、Tシャツ姿でお迎えしてしまいました。あぁ、なんて失礼な!でも、ありがたいことに、中森さん(仮名)はそんな私を笑顔で受け入れてくれました。

そんな時間を忘れた自分に少しだけ戒めを込めて、今回は彼女の御首題にこんな言葉を記させてもらいました。

「母幼子を忘れず。釈迦仏母のごとし。」

母親って、常に我が子を思い続ける存在ですよね。その愛情は、どんな時も変わることなく、子供のことを思い続ける。だからこそ、本仏も私たちを常に案じてくれているんだと感じるんです。そのことに気づけるかどうか、それが私たちの努め。だからこそ時間変更を忘れた自分に、この言葉を込めて書かせてもらいました。

中森さん(仮名)の祈願は「家内安全」。娘さんが実家を離れて暮らし始めたとのことで、母親としての祈願が込められています。でも先日話していて思ったんです。「自分を満たしてほしい」と。そう告げました。

母親は、ついつい自分を犠牲にしてでも子どもを守りたいと思うもの。その精神は本当に尊い。でも、私は思うんです。人は、自分が満たされていないと、余裕を持てない。余裕がないと、優しく慈しみを持つことも難しい。だから、私が願うのは、中森さん(仮名)が日々、自分を満たせるような生き方をしてほしいということ。

そのためにはお題目を唱え、自分の仏性に気づくことが大切。人間は尊い存在であり、他人も尊い存在。だからこそ、自分も尊いと気づくことが必要なんです。それを忘れずに生きていってほしい。そして、私も…時間変更を忘れずに生きます…(笑)。

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