本覚寺の被爆鳥居が広島ホームテレビで放映されました。

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6月6日午後6時25分頃、本覚寺の被爆鳥居が広島ホームテレビのニュース番組内で約3分間に亘って放送されました。内容は以下の通りです。広島ホームテレビの記者様、日野唯史様には大変お世話になりました。どうも有り難うございました。
アナウンサー 「8月6日まであと2か月です。原爆投下から71年、その場に立ち続ける鳥居がこの度当時の写真から確認されました」
記者 「ここに小さく映ってる鳥居があれなんです」
参拝者 「えっ?あ、そこ?あ、本当に?」
記者 「どうやらあそこの鳥居らしいんです」
通行人 「へー、すごいですね。残ってるんですね」
ナレーター 「中区十日市町にある本覚寺。爆心地から僅か550メートルの距離にも関わらず境内の石鳥居が71年前と同じ場所で立ち続けていることが確認された。この写真が撮影されたのは原爆投下から2か月後。焼け野原に立つ小さな鳥居と、その後には狛犬が写っている。鳥居に注目したのが広島市に住む日野唯史さん。『伝えたい広島』をテーマにポストカードなどを製作している」
日野さん 「江戸時代の、ちょうど幕末の頃ですよね。その頃の年号が入っていたので。で、(写真を)拡大するとちょっと上に上がっている特徴があったので、あった!」
ナレーター 「本覚寺の副住職も鳥居が被爆していることは知っていたという」
副住職 「勿論、この鳥居がそもそも原爆が落ちる前から存在してて、場所も移転せずに被爆後の姿をそのままの形で留めているということはちゃんと認識しておりました」
ナレーター 「去年から日野さんは広島の惨劇を伝えるための動かぬ物証探しを始めた。写真などを元に被爆当時から同じ場所にあるものを探し出し公表する作業だ。去年は平和公園近くのトイレが被爆当時からのものだと発見している」
日野さん 「原爆の絵とか被爆の写真とか見ても、なかなか伝わりにくい。どこなんだここはっていうことになっちゃうんで、その時に一致するものがあれば、非常にこうリアルに感じられるんじゃないか」
ナレーター 「広島市は全体が残る被爆建物を登録し保護する制度を設けている。ただ、この鳥居のように建物の一部と見なされるものはその要件を見たしていない」
副住職 「当時の事を知らない人の方が多い時代でございますから、伝承をしていくということは非常に大きな意義があると感じております」
ナレーター 「秒速数百メートルとも言われる爆風にも耐えた鳥居。登録はされていないが被爆の証人は当時のまま惨状を語り続けている」

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