5月8日、岡山県和気町で開催された「オフグリッドミニマムハウス見学会」に参加してきました。本覚寺では東日本大震災後すぐに太陽光発電に取り組みましたが、既存の電線網と繋がらない電力の自給自足をなさっている環境活動家の田中優さん宅にお邪魔して、オフグリッドを含めた環境負荷の少ない住宅について直接お話をお聞きしました。
電力はご自宅の敷地内に野立した太陽光パネルとパーソナルエナジーとバッテリーを連結した蓄電システムにより自給し、太陽熱温水器や井戸水の使用、ペレットストーブの活用、シックハウスなどの原因となる有害物質の不使用、高強度のコンクリート基礎、質の良い栗駒木材など、理想的な住宅を実際に見学することにより、今まで知らなかった日本の建築の問題点を知ることが出来ました。
普通の住宅にはドラム缶1本分の接着剤、それ以上の防腐剤や防虫剤が使用されていることは人体に有害であること、基礎のコンクリートの水セメント比が50%以下でスランプ12㎝だとコンクリートの寿命が300年になること(普通は50年程度)など、驚くことばかりでした。
蓄電については、テスラ製の蓄電池はあまりお勧め出来ないとのことで、パーソナルエナジーが800万円することを考えると本覚寺ではまだ電力の自給を行うのは長期的な課題になるようです。
ただ、坪単価75万円とのことでしたので、普通の住宅の単価と比べて割高というわけでもなく、こうした住宅が日本中に増えていくといいですね。興味のある方はこちらもご覧下さい↓
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