祈願について

先日、とある受験生さんの学業成就の祈願を致しました。本覚寺では受験生の方が毎年ご祈願の申し込みをされます。そして、本堂にて御祈祷の後、学業成就の鉛筆とお守りを授与しています。

日蓮宗では祈祷の意義について、「いのりは、大慈悲心に基づく真実の表白である。本宗の祈祷には、自行化他に亘って、成仏のいのりと生活のいのりとがあるが、後者といえども信仰生活の助道となるものでなければならない」と規定されています。(宗義大綱読本181頁)

学業成就祈願は宗義大綱読本に従えば「生活のいのり」になるわけですが、本覚寺では極端な現世利益を目的とすることなく、自力・他力のバランスを保ちながら不自惜身命の努力と健全な信仰心によって、受験勉強の中にもお釈迦様の教えを見出して頂くようお伝えしております。

『本より学文し候し事は仏教をきはめて仏になり、恩ある人をもたすけんと思ふ』(佐渡御勘気抄)

志望校合格がゴールではなく、自らがおかれた環境の中で努力を惜しむことなく、学業を成就することによって世の為、人の為、社会貢献出来る立派な人材に成長されることを願ってやみません。

本覚寺ではどなたでも各種祈願を受け付けております。お問い合わせはメール、または電話にて受け付けておりますのでお気軽にご相談下さい。そして、受験生の皆さんにおかれましては厳しい寒さにもマケズ、体調に気を付けてご精進下さいませ!

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