8月18日、
盂蘭盆会を厳修しました
お盆は今ではすっかり、
私たちのご先祖さまが里帰りになられ、
たくさんのお供え物をして
おもてなしをして手をあわすことが
日本の風習となっていますが、
由来を尋ねてみれば、
お釈迦さまのおられた三千年前のインドに
起こりがあります
目連尊者(十大弟子の一人)が亡き母が
どこの世界に生まれ変わったかを神通力で
見て見ると、
地獄の餓鬼会に堕ちているのを発見します
あらゆる神通力を使って救おうとしますが、
どうしても救うことができずに、
お釈迦さまに相談なされます
するとお釈迦さまは、
「目連よ、お母さんの周りには誰もいなかったのか」
と目連に仰るのです
実はお母様の周りにはたくさんの
苦しみもがいている餓鬼が
いたにもかかわらず、
目連尊者はお母様しか救おうとしていなかったのです
「だから母親を救うことができないのだよ」
お釈迦さまはこのようにおっしゃり、
7月15日に雨安居(雨期の修行)が終わった僧侶に、
百味飲食のたくさんの供養を施し、
お母さんのみならず、すべての救われない精霊、餓鬼に
手をあわしていきなさい(。-人-。)
そうすれば救われますよ
と教えを説かれたのが『お盆』の始まりです
私たちはついつい、自分のことばかりを考えてしまいます
それはご先祖さまも同じで、
自分の先祖だけに手をあわしていることが
多々あります
でもそれでは、ご先祖様は救えません
ご先祖さまだけではなく、
すべての精霊、救われない餓鬼に
布施を施し、手をあわしてこそ、
父も母も、爺も婆もご先祖様も
救うことができるのですね(゚ー゚)(。_。)ウンウン
だからこそ、
お寺の盂蘭盆会に参拝する大事さ
がここにあります
ご存じのとおり、お寺の盂蘭盆会は
自分のご先祖さまだけではなく、
みんなのご先祖様、
そして無縁となったすべての精霊、
救われないすべての餓鬼に
供養を施し、手を合わせ、
お題目を唱えて参ります
この行為こそが、
ひいては自身のご先祖様を
救う行為、大善となるわけです
本日は猛暑にもかかわらず、
多くの檀信徒の皆様がお参り下さいました
願わくはこの功徳をもって
あまねく一切に及ぼし
我らと衆生と皆ともに
仏道を成ぜんことを(。-人-。)
ご参拝ありがとうございました