よく色々な方から、「法事はいつまでするのですか」
と聞かれることがあります!答えからいくと、
「いつまでもさせて頂く気持ちが大事です」
と、お答えするのですが、昔から33回忌が弔いあげと言ったりします…。
おそらくこれは、神道のほうでは亡くなってから、
33年で神様になられると信じられることから、
仏教と混同して、そう考えられるようになった俗説と思われます。
しかし、考えてみますと50回忌をお勤めできる家はなかなかありません
50回忌を勤めれるということは、その家がそれだけ長く続いている証拠でもあり、
また繁栄している証でもあります
この事から、50回忌はむしろ悦ばしい慶事であるとも言われます
そんな中、以前、第200回忌の法事をお勤めしたのです
なんとも感慨無量でした
私達は、ご先祖様の一人でも欠けたら、私という存在はありえません
その命のリレーに感謝するのが法事でもあります。
そして何よりも大事なのは、そのご先祖様がおられたお陰で、
私達は、今、この世で、今生で仏さまの教えに巡り会えたことができたのです
つまりは、私達が成仏することができる因となる、
仏種を植え付けて頂いたということ
その事に対して、報恩感謝の念を捧げるのが、法事の大事な心がけであります。
子孫である、私達が一心に合掌し、仏さまの教えを守って、読経唱題する姿こそ、
ご先祖様が一番喜ばれることであり、一番の供養となるのではないでしょうか
先日、多くの皆様と大きな声で読経唱題させて頂いたとき、
ふと、法事を勤めることのありがたさとは、その心、その姿そのものであると、
気付かさせて頂きました。なんともありがたい法事でありました(。-人-。)