だんしんきょう 平成26年 9月号

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平成24年度から日蓮宗の年度布教方針は「合掌」となっています。
 「合掌」すなわち両の手の平を合わせる動作は、仏教では相手への感謝や尊敬をあらわす大切な修行です。
 また食前の「いただきます」に合わせて行うなど、日本人の習慣の中にも見られ、世界のさまざまな宗教でも祈りの際などに似た形をとることがあります。
 日蓮宗では宗徒が行う修行としてだけではなく、国や宗教の違いを超えて、あらゆる人々が合掌を行ってほしい、心に合掌の意味する感謝や尊敬の念を抱いてほしいと考え、「合掌」の普及を目指しています。
 この宗門の方針を受け、日蓮宗全国檀信徒協議会(池上幸保会長)では何か布教活動の一助となるようなことができないかと考えました。そして、わたしたち檀信徒が手元に置いて気軽に読めるような、平易な言葉で解説した小冊子を発行しました。
 文章を和歌山県養珠寺ご住職村田龍学師にお願いし、さらに多くの方々のご協力によりでき上がりましたのが『合掌 お題目〜七つの教え』です。
 この小冊子には文字通り、合掌に関する7つの小さなお話が載っています。㈰幸せの祈り ㈪合掌の心と立正安国の社会 ㈫合掌の力 ㈬合掌から安穏な社会へ ㈭合掌の五本指からの連想 ㈮花は合掌に開けて春に因らず ㈯合掌以敬心 欲聞具足道 の7つです。
 タイトルだけ見ると、難しそうに感じるものもあるかもしれませんが、けっしてそんなことはありません。どれもが平易な文章でコンパクトに書かれているものです。そしてどれもが、「誰かに聞かせてあげたいな……」と思う合掌のお話です。
 実はこの「誰かに聞かせてあげたいな……」がこの小冊子の目指しているところなのです。あなたが「いいな」と感じたお話を誰かに伝える。もしその人が、あなたの話に感銘を受けて、また誰かにその話をしたら……。こうして合掌の輪がチェーンのようにつながっていったとしたらどうでしょう。すべての人がお互いを尊重しあう安穏な社会となるのではないでしょうか。この小冊子がそんな社会づくりの、小さな小さな第一歩となればと思っています。
 この小冊子を何回も読み返し、「合掌」に対する理解を深め、「合掌」を実践する方が1人でも多くなることを願っています。
 
 『合掌 お題目〜七つの教え』の注文方法
 ご希望の方は、菩提寺を通して宗務院伝道部へご注文下さいますようお願いいたします。『宗報』に申込書が掲載されておりますので、FAXでお申し込みください。
 1部100円となっています。
【日蓮宗全国檀信徒協議会事務局】
 

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