大阪市檀信徒協議会・未信徒への布教活動
秋の夕べ谷町落語会開催!
全国檀信徒協議会 武田家治副会長
(近畿教区檀信徒協議会会長)
取り組みの経過
平成21年度管区檀信徒協議会の総会において未信徒の普及活動の一環として、日蓮聖人と未信徒との縁を求めて落語会の開催を提案し全員の賛同をえた。その内容は以下の通り。
1、背景…宗門運動「立正安国・お題目結縁運動」第二期の一環として
2、目的
a、檀信徒の連携を密にする。信者の普及活動
b、檀信徒協議会と檀信徒青年会の融和策の一環
c、檀信徒協議会と檀信徒青年会の組織力強化策
3、実施内容
a、主催=檀信徒協議会、青年会
b、後援=日蓮宗大阪市宗務所
c、名称=秋の夕べ谷町落語会
d、日時=11月第2土曜日、午後6時受付、午後9時開演 ※日時については一番観衆の多い時刻をその都度検討
e、場所=谷町妙光寺
f、講演内容=法話、落語2題(創作、古典)、写経 ※法話については、仏教の基本的な事を説いて頂くことにしている。
g、料金=無料
h、募集人員=160人
但し、対象者は未信徒
i、告知方法=チラシ(3千枚)を妙光寺周辺の家屋にポスティングと空堀商店街の通行人に手渡し
j、宣材=のぼり(40本作製)
以上の内容を平成23年度は開演に向け4回の会議、チラシの配布を計3回、準備を1回行い漸く開演にこぎ着けた。しかしながら聴衆者は90人程程で当初の予想を大きく下まわった。
この結果を受け、反省会を行い開演時間を午後4時に、チラシ製作を5千枚に変更することにした。大事なことは交流。この行事を行うことにより、チラシ配布時未信徒の方とのコミュニケーションが取れ非常にこの点は良かったと思われる。
平成24年度は、第2回となる落語会開催であり協議会役員のメンバーが、非常に張り切って準備に入り、前年度の反省会に基づき改善点を修正し開演にこぎ着けた。だが、聴衆者は前年同様90人程で終わり落胆を隠せないのが、今の現状です。しかしながらまだ始めて2年しかたっておらず、まだまだ努力と工夫が必要だと思う。今迄、宗門に関わって来られた方の努力からみれば、ほんの走りだと思われます。今後、地に着いた大阪谷町落語会の成功を夢見てガンバリたいと思う。
私の提言
葬儀離れ僧侶離れ
お寺の門を開いて
葬儀会館主体の葬儀告別式が増え、お寺中心の形式がなくなってきている。その中でも、告別式、葬儀の演出が増し、その華やさが故人を偲んでいるように思われなく、会館主体の為、僧侶が雇われ何宗かも分からなくただ葬儀を行ったような状態が多い。また仏教抜きにただ儀式を行うことも多々あり、宗教離れを肌で感じる。
お寺が会館に押され檀家制度が益々なくなっていくように思う。さらに高齢化や核家族化が進むと、お寺との繋がりが切れてしまう恐れが、今現実となってきている。それが原因となり、葬儀会館主体の葬儀が増えているのではないだろうか。解決策として、もっと本堂などを一般の人たちに開放し、誰でも使えるように工夫する。過去檀家であって現在は檀家でない人たちをフォローし付き合いを取り戻す。不幸があればまず第一にお寺に連絡するように教えておき、葬儀の段取りを教える必要が大切であると思う。
次に、未信徒への普及活動を活発にする必要がある。僧侶は日蓮宗の内部にばかり目が向き、自分のお寺や檀信徒、未信徒に目が向いていないようにも思える。日頃の行事をとっても、檀信徒を信じ協同で作業をする必要があるのではないだろうか。(例えば年間の行事予定などほとんどが寺や宗門側で企画、提案される)協同は、僧侶が宗門以外の一般社会を知ることに繋がる。また未信徒への働きかけに関して宗門として統一した行動を起こさなければならない。
一般的なお寺は、門を閉ざしている場合が多く、人々との接触がなく仏教と我々一般とを隔てているのではないだろうか。これでは益々疎遠になっていくように思る。人々と繋がりのあるお寺は門を閉ざすべきではないと思う。