小林 清 氏
旭川市妙善寺総代(責任役員)
檀信徒協議会北海道教区理事
昭和5年7月22日生まれ
趣味 パークゴルフ
私は現職時は転勤族でした。そのため両親は弟と同居し、両親亡き後は弟が位牌を安置し供養していました。
元々我が家は真言宗で、法要の時などにお寺に出向くだけで、宗教については、ほぼ無信仰に近い檀家でした。住職と会っても挨拶をする程度でした。
昭和38年頃だと思います。札幌勤務時に、人を介して江別市法光寺の当時住職だった井澤智順上人と知り合いました。人柄がよく、気さくで親しみやすいことから、宗教とは関係なく私自身から積極的に井澤住職とお会いするようになりました。私との会話などから宗教に対する無信仰を見抜き、日蓮宗の良いところを一から教えてもらいました。さらに書籍を取り出し、その中の絵図を見せながら、大曼荼羅がご本尊で、その前に鎮座しているのが日蓮聖人であること、そして聖人の人生と苦難などを教え込まれました。
井澤住職の話を聞いていくうちに、親の位牌がなくても、せめて先祖の位牌を安置し供養すべきではないかと考えるようになりました。自身の心の葛藤もありましたが、ご先祖さまなら許してくれると思い、この段階で日蓮宗に改宗する決意をしました。早速、小さな仏壇を購入しご本尊と先祖代々の位牌を安置し、お題目を唱え供養する生活が始まりました。
そのうち旭川に移り、仏壇も大きいものに入れ替え、開眼供養法要を行いました。定年後は旭川に落ち着きましたが、法光寺まで遠距離となりました。旭川市内でお寺を探しているうち妙善寺(山口龍泰住職)と縁があり、平成16年から檀家になりました。数年を経て寺の役員となり、教区・管内で開催される信行会や研修会にも参加するようになりました。回数を重ねるごとに信仰とは奥深いものであると感じています。
話は変わりますが、山口住職が住職に就任するにあたり、総本山身延山久遠寺で行われる住職認証式に総代として帯同しました。認証式当日、本堂の朝勤に参列しました。終了後に祖師堂に移動し、内野日総管長猊下から認証書が授与され、その時の光景はとても荘厳で、総代として身の引き締まる思いでした。またとない認証式に参列できたのも、お祖師さまの導いていただいたご縁と感じています。
そして、平成33年に迎える宗祖降誕八百年に向けて山口住職を始め、檀信徒一丸となり、今以上に信仰を深め、宗祖のご恩に報いるべく精進をさせていただきたいと思っています。
だんしんきょう 平成29年 8月号
開催日:2017年08月01日