だんしんきょう 令和4年 4 月号

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開催日:2022年04月01日

井上 憲一氏
愛知県名古屋檀信徒協議会副会長
身延山名古屋本願人会会員
名古屋市妙泉寺総代
趣味:ゴルフ・日蓮宗寺院巡り

 愛知県名古屋市妙泉寺の檀信徒・井上憲一と申します。井上家は岩倉市長遠寺(愛知県尾張管区)の檀信徒でした。先々代が、名古屋へ引っ越すときに妙泉寺を紹介していただいてから、69年の歳月を数えるに至りました。私が5歳の時で、お寺のことは何も知りませんでしたが、学校へ行く時は必ず仏壇に手を合わせてから行くようにしつけられていました。月日は流れ、先々代、両親も亡くなり、私が家長となってからお寺とのお付き合いが深まり、以来、石黒泰良住職にお世話になっています。
 毎日、家の仏壇でのお参り、月1度は菩提寺へのお参り、年に1度は総本山身延山久遠寺へのお参りを欠かさずに行っています。また菩提寺の行事には必ず出席しています。特に10月の第1日曜日に営まれるお会式には、百数十人が集まります。参拝者に味わってもらおうと婦人部のメンバーは前日から丹精込めて豚汁作りに励みます。ほかには野菜やパンの販売などをし、豪華景品の当たるビンゴ大会も開きます。屋台の焼き鳥屋の業者にも来てもらい、大勢の人に楽しんでもらっています。檀信徒の皆さんがこの日を楽しみにしています。
 12月は第1日曜日の盛運祈願会を開きます。終了後に参列者は本堂、山門、庭、客殿の大掃除をします。毎年の恒例行事です。
 菩提寺の行事のなかで、一番の思い出は平成18年8月に1泊2日で行われた団体参拝のことです。家族全員で山梨県の七面山に参詣しました。私と妻と長男夫婦、小学生だった孫娘の長女と次女、さらには次男夫婦と小学校だった長男、幼稚園生だった次男です。
 最初、孫たちは元気に登りはじめましたが、途中でつらく泣き出してしまう子が出る始末。石黒住職が「誰も助けてくれないよ、自分の足で歩きなさい」と諭すと、幼心に自分で歩かなくて駄目だと思ったのでしょう。結果、子どもたちが一番早く登り切りました。よくぞ頑張ってくれたと涙をこらえ嬉しく思いました。
 平成13年1月1日菩提寺の新年祝祷会に参加してから、妻と2人で千ヵ寺参りをしようと思い立ちました。手始めに名古屋市内の寺院・教会・結社からスタート。その後、尾張、三河地区を廻り、愛知県を制覇しました。それからは、岐阜・三重・石川・富山・福井・静岡・滋賀・香川・徳島・高知・愛媛・兵庫県・和歌山と範囲を広げている最中です。現在、1174ヵ寺の参拝をすませました。
 記念すべき千ヵ寺目の大阪府堺市の本山妙國寺には、石黒泰良住職と友寛副住職と私たち夫婦の4人でお参りをしました。2年前からコロナ禍のためお参りが中断しておりますが、感染が収束したなら、また挑戦したいと思います。
 今後は宗門の発展と立正安国への祈りのもと、国民が、家族が安穏と健康で暮らせることを願うばかりです。親から子、子から孫へと、お題目の信仰を相続していきたいと思います。

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