横川定光院 山王権現社落慶法要

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 6月25日、日蓮聖人ご遊学の地である横川定光院(滋賀県大津市)で、山内に祀られている山王権現社の落慶法要が橋本一妙主監を導師に行われた。
 当日は曇り空の下、日蓮宗より北山孝治教務部長、護持顕彰会会長阪田兼光師(大阪府三島宗務所長)、護持顕彰会副会長佐橋龍学師(滋賀県宗務所長)・高野寛義師(京都府第2部宗務所長)、また、比叡山延暦寺より管理部部長・副執行小森文道師、更には日吉大社須藤紀彦禰宜、施工会社の方々等が見守る中行われた。
 山王権現は、日枝山(比叡山)の山岳信仰、神道、天台宗が融合して成立した延暦寺の地(結界)を護る鎮守神である。また山王権現は、全国の日枝神社の総本社である日吉神社(滋賀県大津市)で祀られている大山咋神(おおやまくいのかみ)とも称されており、日吉大社は、伝教大師が比叡山に延暦寺を開かれてからは天台宗の護法神として多くの方から崇敬を受け、今日に至っている。
 山内に祀られていた山王権現社は、経年の雨漏りがあり、内部の腐食が著しく、一昨年の台風21号の被害により、屋根の棟部分等がひどく損傷した為、横川定光院護持顕彰会における話し合いのもと建て替えが決定した。
 新しい社は、平成30年の秋から工事が始まり、前回の社よりも一回り大きく、石垣は2m四方、高さは3m半近くあり、屋根の腐食に備えて前回よりも厚めの銅板を使用しており平成31年春に完成した。
 この工事に伴い台風被害の大きかった山門横の扉や木塀なども修繕され、景観ががらりと綺麗になった定光院で全国からの参拝者を待っている。
 

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