2月22日、京都市上京区の本山本法寺(瀬川日照貫首)において、日蓮宗京都府第一部宗務所・日蓮宗京都府第一部修法師会の主催、日蓮宗京都府第一部檀信徒協議会・日蓮宗京都府第一部寺庭婦人会・京都日蓮宗青年会の後援のもと、大国祷会が厳修された。
本法寺で行われる大国祷会は、世界平和や国家安泰を祈る伝統行事であり、今年も多くの参拝者が集まった。当日は、こども祈祷や和讃奉納、縁日なども催され、寒空の下なが
らも境内は活気にあふれた。
正午からは、まずこども祈祷が執り行われ、子供たちの発育成就や通学安全を願う御祈祷が行われた。参加した子供たちは、小さな手に数珠をかけ、お利口に合掌して祈祷を受け、御守りとお菓子を受け取った。その後、加行所を成満した修行僧3名による水行が行
われ、子供たちは参拝者とともに合掌し、お題目を唱えながら厳しい修行の様子を見守っ
た。
本堂では、管内寺庭婦人会による和讃の奉納が行われ、美しい声が響き渡る厳かな時間となった。そして、瀬川日照貫首を導師に迎え、修法師10名と行僧3名が世界平和と国家安泰を願い、大国祷会を執り行った。約70名の参拝者が集い、一心に合掌し、お題目
を力強く唱えた。
境内では、京都日蓮宗青年会による縁日が開かれ、射的や輪投げ、スーパーボールすくいなどの遊びが用意された。また、温かいうどんや蕎麦が振る舞われ、たこ焼きやフランクフルトのキッチンカーも出店し、多くの参拝者で賑わった。
祈りとともに和やかなひとときを過ごした参拝者たちは、それぞれの願いを胸に本法寺を後にした。