4月4日(火)京都市山科区日ノ岡宝塔(題目碑)にて粟田口刑場一万五千人処刑者の春季霊位追善供養法会が行われた。桜が咲く春の穏やかな晴天に恵まれ、京都府第一部宗務所所長橋本一妙師を導師に法味言上し、僧侶と関係者が立正平和と交通安全を祈念した。
法要の後に、この地に供養塔を建立された法華倶楽部小島愛之助翁のご親族より、題目碑基壇に刻まれた御経文について研究なされている車石研究会の久保孝さんの研究結果を報告された。
基壇に刻まれている文言は「仏説観普賢菩薩行法経」に説かれた最後の御経文である事が判明した。もともと建立された題目碑は高さ390センチ幅84センチのとても大きなもので、明治期の廃仏毀釈によって刻まれてしまった。一部は発見され現在ある題目碑の基壇になっている。このような歴史があり、未だ一部しか発見されてない当時の題目碑であるが、近年の研究により様々な事が発見されている。