9月28日、京都市本山頂妙寺(安藤日瑛貫首)で、日蓮宗尼衆宗学林(上田尚教林長)主催の「第2回 女性のための秋季講座」が、定員30名を大幅に超える参加者で開催された。
当日は、秋晴れに恵まれて暖かい日の開催となった。朝10時からの開講式に始まり、「日蓮宗尼衆宗学林の紹介」「日蓮聖人に出会う旅~一歩目~」「法華経に学ぶ~幸せの方程式~」「茶席 茶道を楽しむ」「知っておきたい仏事作法」の講義や実習を林長はじめ尼衆宗学林の教員よりされた。受講生は数々の資料を手に、スクリーンに映し出された映像等に目を向け、解り易い講義に耳を傾け、時折筆を走らせていた。長時間の講義・実習ではあったが終始和やかな雰囲気の中、時折笑いを交えての時間であった。
日蓮宗尼衆宗学林は、日蓮宗宗門において唯一の尼僧教育機関であり、日蓮聖人の教えを遵奉し、行学二道に励み、宗教的情操の涵養に勤め、尼僧としての資質を向上させる教育を行うことを目的としている学林である。
大正4年(1919)「尼衆修道院」として開設。第2次世界大戦前の昭和14年(1939)、宗内私立学校認可規則に該当し、文部省の認可を得る。昭和17年(1942)、宗門に許可され昇格し、名称を「日蓮宗尼衆宗学林」と改める。開設以来百数十名の卒業生を出す歴史ある学林である。