令和7年4月28日、滋賀県大津市・比叡山横川に佇む定光院において、京都日蓮聖人門下連合会主催・京都日蓮聖人門下本山会後援のもと厳粛に執り行われた。本山本法寺貫首・瀬川日照猊下を導師に迎え、京都日蓮聖人門下連合会の協力のもと、厳かな法要が営まれた。
横川定光院は、日蓮聖人が比叡山で若き日々を修行に捧げられた霊地であり、宗祖ゆかりの聖域として崇敬を集めている。当日は春光に恵まれた穏やかな天候のもと、法要に先立ち、日蓮本宗教務部長・柳下真敬師による講話が行われた。講話では、日蓮聖人のご誕生から立教開宗に至るまでの歩みを紐解きつつ、末法の世におけるお題目信仰の尊さと、その信仰を現代に生きる私たちがいかに継承していくかが力強く語られた。
続いて、京都日蓮宗寺庭婦人会による法華和讃が厳かに奉納され、参列者の心を浄めるかのように響き渡った。引き続き行われた法要では、京都日蓮門下連合会に所属する各本山の貫首方が列席される中、比叡山横川の山々にお題目の声が力強くこだまし、宗祖への報恩と誓願の祈りが一体となった。
法要の締めくくりには、京都日蓮聖人門下連合会理事長・小田和幸師よりご挨拶があり、宗祖の御精神を現代に生かし伝えていく意義をあらためて胸に刻む一会となった。