この度、日蓮宗新聞社から年4回発行の教誌『正法(しょうぼう)』158号(令和元年/夏 お盆号)に当山妙恵寺住職の執筆原稿が掲載されました。
今回は「日蓮聖人のご生涯」をリレー形式で連載する特集《8》として、佐渡流罪中の生活状況と法難の意義を解説するパートのトップ記事で、「『開目抄』に語られる信仰世界」と題し、日蓮聖人が幾多の法難体験によって到達された宗教的自覚の奥深さに迫っています。
日蓮聖人は「法華経の行者」として、法華経を活きた教えとして蘇らせるために、法華経を色読(しきどく・身をもって実践的に読むこと)されました。そこには法華経を明鏡とし、深い自己内省による罪の自覚と使命感が横たわっており、また敵対する他者こそが真の導き手であるというテーマが潜んでいます。
古来より「人開顕」の書と称される『開目抄』ですが、日蓮聖人が開拓された信仰世界の内実は何なのか。従前の説とは異なる視座に立った問題提起もなされております。皆様ぜひご覧下さいますようご案内いたします。
『正法』は大きな書店か、日蓮宗新聞社で購入できます。
妙恵寺には、どなたにもお読みいただけるように常置しておりますので、ご参詣の際にご覧いただけます。
合掌