令和7年10月22日、 サントリーホールディングス株式会社主催の稲荷祭が、サントリーホールディングス株式会社 鳥井信宏代表取締役社長、山田賢治代表取締役副社長はじめグループ各社代表取締役社長ほか大勢の随喜御参列のもと、東京都港区台場のサントリーワールドヘッドクウォーターズで盛会に挙行されました。創業家出身6代目となる取締役社長に就任された鳥井信宏氏にとっては、社長就任後はじめての大祭となりました。
同社屋上の社殿に祀られている最上位経王稲荷大菩薩は、創業者 鳥井信治郎氏が、 岡山県の日蓮宗最上稲荷山妙教寺から御神体をお分けいただいき、商売繁盛・社運隆盛を祈念し大切にお祀りされてきたお稲荷様で、社内では毎月初めの最初の営業日に祈願参拝され、また収穫の季節を迎える毎秋には、グループ各社の代表が一堂に会して盛大理に稲荷祭が営まれております。当山では、第38世要中院日妙上人の代から御縁をいただき、三代に亘り、毎年、稲荷祭の導師を勤めて参りました(詳細はコチラの記事を参照)。
桜井識子著『お稲荷さんのすごいひみつ』(ハート出版、2023年)に「お稲荷様は、毎日多くの参拝者を見ているので、観察すれば、人間性が輝いている人、信仰心が篤(あつ)い人、神のことが大好きだという人、魂が純粋な人はすぐにわかる。人を蹴落とそうとか、騙(だま)そうという気持ちがまったくなく、騙(たばか)ったり人を見下したりしない純粋な心の持ち主は好まれる。徳や善行を積んでいるというような〝日頃の行ない〟だけで判断するのではなく、その人の〝真の人間性〟で選ぶのである。善良な性格で、自分が好ましいと思った人物を見つけると、その人について行き、その人を守ることで神格を上げる修行を積む」(取意引用)と述べられております。
お稲荷様は、その人の「日頃の行ない」だけではなく、その人の「真の人間性」で、その人を護るべきかどうかを判断すると言うのです。また、お釈迦様も、心を柔軟にして物事に一心に素直に正直に向き合うことの大切さを説いて、「柔和質直(にゅうわしちじき)なるものは」「質直にして意(こころ)柔軟(にゅうなん)に」などとお説きになります。
創業者の鳥井信治郎氏の思いを受け継ぎ、こうして年々月々に欠かさず稲荷祭を営むという志は、まさに「信仰」というピュアなスピリットに裏付けされているものだと思います。お稲荷様を敬礼(きょうらい)し、各社の事業繁栄と社員の異体同心を祈願されてきた実直な態度こそ、まさに鳥井信治郎氏がサントリーで働く人々に望まれた姿なのです。その真摯な心根は、日頃の様々な場面で、自然と言葉遣いや振る舞いに現れてくるもの…お稲荷様は、そうした素直な人間性の身についた人をご加護くださいます。
今後とも最上位経王稲荷大菩薩のご加護をいただいて社運が益々隆盛し、事業が愈々繁栄することを祈念申し上げます。 合掌
献酒「サントリーシングルモルトウイスキー山崎 縁(えにし)ラベル」。1987-88年の「昭和の改修」以降に蒸留した山崎モルトをベースに、鳥井信宏氏生誕の1966年およびサントリー入社の1997年蒸留のミズナラ樽原酒、また未来に向けて飽くなき品質向上に挑戦している山崎パイロットディスティラリー製造の原酒を厳選ブランドし、今般の新社長就任の記念として本数限定で特別に製造された。鳥井信宏氏と当山住職は、ともに1966年の早生まれなので、同じ年に誕生した「山崎」の原酒がブレンドされていることになる。


