先代住職の荷物を片付けていたら、一枚の新聞が出てきました。
よく見ると、先代の妹である私の叔母の記事でした。警察官として少年たちに向き合い、なぎなたの指導にも携わってきた歩みが紹介されていました。
私も子どもの頃、この叔母にはよく怒られたものです。新聞にはさまざまな活動が書かれていますが、私の記憶には、まず怒られたことが出てきます(笑)。
そんな記事の中で、目が留まった言葉がありました。
「生徒に求めるのは、挫折後のがんばり」
なるほどなぁと思いました。
子どもが失敗すると、つい「何回言ったら分かるの!」と言いたくなることがあります。でも、その言葉を自分に向けられたら、私もなかなか返事に困ります。
人に教えられる歳にはなりましたが、教わらなくてよくなったわけではないんですよね。
うまくいかなかった時に反省することは必要です。ただ、「自分はダメだ」「この子はダメだ」と、そこで話を終わらせてしまうのは、少し早いのでしょう。
失敗した後に何を考えたのか。もう一度やってみようとしているのか。前より少しでも変わったところはないか。そういう姿にも、目を向けたいものです。
記事には、少年たちとの会話は「まずは世間話から」とも書かれていました。
こちらは早く大事な話をしたくても、相手には、話せるようになるまでの時間がある。何か言ってあげることに一生懸命で、話を聞くのを忘れていないか。これも、私自身に聞いておきたいところです。
叱る時は叱る。その後、少し頑張った姿を見たら、それもちゃんと伝える。「前よりよくなったね」のひと言を、注意の言葉と同じくらい口にできたらいいですね。
……と、書くのは簡単なのですが。まずは私が、日々の中でやってみなければいけません。
子どもの頃は叔母に怒られ、大人になった今は、新聞の中の叔母に教えられる。
どうやら私も、まだまだ指導を受ける側のようです(笑)。


