6月7日、当山において鬼子母神祭を無事に厳修いたしました。
住職が遷化してから初めて迎える大きな行事であり、また35日の節目のお参りも兼ねた一日となりました。多くの皆さまにお参りいただき、読経の声が本堂に響く中で、改めてお経の尊さ、供養の有り難さを深く感じる時間となりました。
そんな朝、函館よりお参りくださった方がおられました。
同じ北海道とはいえ、函館から夕張までは決して近い距離ではありません。本州の感覚で「同じ道内」と聞くと近く思われがちですが、距離にすればおよそ300km。東京から名古屋方面へ向かうほどの道のりです。
その後、道東へ向かわれる途中に、わざわざ当山へお立ち寄りくださいました。
お話を伺うと、同じくお題目を信仰されているとのこと。その言葉の端々から、法華経へのまっすぐな思い、お題目を大切にされる熱い信心が伝わってまいりました。
そして、最後に熱い握手をさせていただきました。
多くを語らずとも、その手の温もりから伝わるものがありました。信仰とは、言葉だけではなく、表情や眼差し、そして握った手の力にも表れるものなのだと、改めて感じさせていただきました。
どこから来てくださったかではなく、どんな思いで来てくださったかが何より大切です。
けれども同時に、距離というものは、その思いを表す一つの大きな証でもあるように思います。遠くても行きたい。途中でも立ち寄りたい。そう思っていただける場所として妙法寺を見出してくださったことは、私たちにとって何より嬉しいことでした。
人は、距離を越えて来てくださる。
そして、その距離の向こうにある思いに、こちらの心もまた動かされる。
この日いただいたご縁を励みに、これからも妙法寺は、皆さまと共にお題目の信仰を大切に守り、伝えてまいります。
ご参拝いただきました皆さま、誠にありがとうございました。


