坊守のひとりごと23’2

産後、運動不足解消にと住職や子供たちと散歩をする機会が増えました。一緒に歩く相手によって話す話題が違うのも面白いものです。
住職とは思い描くこれからのお寺の話、長女とは部活や気になるお店の話、次女とは大好きなアイドルの話、そして長男は・・どうやらここ最近少し思い悩んでいるようです。
双眼鏡で鳥を観察しながらもふと立ち止まって
「お母さん、僕最近ずっと考えとることがあるとやけど分かる?」。
「う~ん、何?分からんなぁ。」と私。
「・・・将来何になろうかと思って。お坊さんにならんといけんとやろか?」
と真剣な顔で言い出しました。彼曰く、
①お坊さんの仕事はカッコいいと思う。
②でも人前で話すことは緊張してしまうので苦手
③龍に興味があり龍神や白竜などは仏様よりも神様のイメージが強い
④友達から「竜乃介君は将来お坊さんになるんでしょ?」と言われ「えっ!そうなのか」と思った
⑤でも誰かがお寺を継がないと・・とは思う、
そんな内容でした。しばらく前までは大好きな釣りを仕事にできればと漁師や魚釣り系ユーチューバーになりたいと言っていたのでそんな事を考えていたと知りびっくりしたのでした。 
親としてできることは何なのか。お坊さんになりなさい、とも言えないし、だからと言ってならなくてもいいよ、とも言えない。住職は真摯に祈る日々の姿を見せること、そして私は彼が感じたことやその思いに寄り添い、自分の道を決める手助けができるといいな、と思います。4人の小坊主さんそれぞれが将来について考える時期がくるかと思います。皆様、そっ、とアドバイス等、宜しくお願いします。

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