令和の幕開け

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 「平成の〇〇」「平成で流行した〇〇特集」ここ数ヶ月、いたるところで見聞きしました。元号が変わる節目に、時代を振り返る。その時々の心情も思い起こし、自身の行ないがどうであったかを反省する機会になりました・・。
 年末に1年を振り返る、月末に1ヶ月を振り返る、週末に1週間を・・、寝る前に1日を・・。ひとつの時間単位の区切りに自分の行ないを振り返る機会は度々訪れている。反省とともに、思い浮かぶのはたくさんの顔、顔、顔・・。お世話になった方々のお顔である。
 
  動物って、いや、この地球上の
  “生きもの”って、
  他の生きものの生命(いのち)を
  うばって、生きていく。
  奪うという言葉がきつすぎた。 
  頂いてといった方がよかった。
  いや、“頂いて”というより、
  “借りて”といった方がいい。
  そう、“お借り”した以上は、
  必ず返さねばならない。
  利子をつけてね————
  その通り、植物は大地より水と
  栄養分とを頂き、太陽の光と熱を借り  
  て大きくなり葉を広げ花を咲かせ、
  実を結ぶ。
  蜜は虫に返し、虫は花粉を花に返す。
  自分で動けない植物は、その精を、
  虫に託して運んで頂く。
  冬になれば、木は葉を地上におとし、
  枯(く)ちてその養分(ふん)を地に返す。
  地はその分をもらって大地を肥やす。
  動物は大地のふところに抱かれて眠り、
  住み、子孫をふやす。
  実に見事な輪である。
 
 これは昨年亡くなられた「わらじ医者」で知られる早川一光氏の「助けあい」というエッセイ詩の冒頭部分ですが、氏はこの「輪」は「和」であるとも言っています。
 私たちが住むこの地球上のあらゆる存在は、動物や昆虫、山の草木や花、魚や川の砂に至るまで、すべて相関関係にあり、その関係がうまくいってこそ、調和が保たれているのだということです。
 人間同士ももちろんのこと無関係であるはずはありません。ちょっと見ると無関係のように思われる人でさえ、回り回って間接的に多大な相互関係で結ばれているものではないでしょうか。
 つまり自分以外すべての人が、すべてのあらゆる存在が、自分に恩恵を与えてくださっているということです。
令和時代の幕明け、人の和に感謝の合掌を。 
 

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