震災を目の当たりにした県民だからこそ
見えてくるものがある。
有明広域消防の消防士で、
防災士でもある徳永伸介さんが、
5月22日に妙功寺本堂にて
「災害ダイアログ」を開催。
地元の消防団をはじめ、
活発な女性方も足を運んで下さいました。
はじめに、
熊本地震で亡くなられた方々への供養と
火の国熊本復興への願いを込めて、
参加者と共にお祈りを捧げました。
まず前半は、「クロスロード」という防災シュミレーションゲームを体験。
本来は、仮想の災害を設定し、進めていくゲームなのですが、
今回は、熊本地震発生から、自分たちがどう思い、どう行動してきたか、
実際にとった行動を振り返る時間でした。
3〜4人のグループに分かれ、
想定された場面に対して、
イエスかノーで答えていく。
どちらかが正解というわけではなく、
他の人が、なぜその選択をとったのか、
周りの人の考えに耳を傾け、
受け入れていく。
その他人を尊重する心が、
災害時にはきっと強い力になる。
そして後半は「災害ダイアログ(対話)」です。
引き続き3〜4人のグループに分かれ、
①いま思うこと
②これまで聞いたこと
③これからできること
それぞれメンバーがローテーションしながら、
一人5分間ずつ、①〜③の課題に対して語っていきます。
様々な職業、会社や地域での立場、
家庭環境や経済状況により、
参加者それぞれのストーリーが見えてきました。
今回の震災で、
地域で決めていた災害対策が実際に行われたが、
それがあまりにも問題があったこと。
メディアやSNSによる情報に振り回されたこと。
こっじゃいかん(これではダメだ)と
本当に活かせる防災学習、
災害対策を考えていこうということから、
熊本の被災地に向けて
「今の自分ができる一歩」が語られました。
今回の主催者 徳永さんは、
「このような対話の場所をもっと増やしたい」
「主催できる人材を育てたい」
と、学びの場をつくられています。♣♣♣
復興支援、そして、
自分たちの町は自分たちで守るという思いを形にする一歩をぜひ。