法燈継承式を終えて(若坊守記)

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義父から主人へ住職がバトンタッチされる「法燈継承式」が先月執り行われました。
 
数日前から主人は疲れかストレスからか、原因不明の熱が出ており準備に着手したくとも体がついていかないような状態でした。
前日も辛い体をひきずって明け方近くまで準備に追われており、倒れずに式を終える事ができるのか一抹の不安がありましたが・・。
朝早くから多くの寺院様にご協力いただき、雨の予報も外れ、多くの檀信徒の皆さまにおいで頂きました。
 

法要中、
裏では、我が家の子供達や、妙功寺とご縁のあるお子様にも御稚児さんとして参列して頂くため、準備に大忙しです!!

父から主人に過去帳が渡されます。
 
手にしているものは佛子(ほっす)といいます。
法要やお葬式の時に使われるこの佛子。
これを持つのは住職にしかできないそうです。
主人が住職になるといいましてもお寺の法務は今年に入り、ほぼ主人が勤めておりましたし、正直なところ、何が変わるのかな、と思っていたのですが、
今回の継承式を終え、坊守(日蓮宗では正式には寺庭婦人言うようです)として非常に身の引き締まる時間であり、気持ちの上でも何かひとつけじめがついたような気がします。
法要の中でこれまでのお寺の歴史を聞いたり、父が退くに至った思いを宗務所長より伺ったりと、初めて伺い知る事も多くありました。

寺族の席に座り、父や総代の背中を、檀家の皆さまのお顔を、また隣でお経を唱えている母の手を見ながら、これまで妙功寺を守り、支えて下さった事に対する尊敬と感謝の思いと、これからは主人と共に私もこのお寺を守っていくんだな、という決意にも似た思いが生まれました。

このお寺の開山、義功上人と妙栄法尼。
主人にとって祖父母になる二人の意志をこれからは主人が継ぐことになります。
坊守としてはまだまだ未熟ではありますが、若さと勢いで新住職をサポートしていきたいと思います。
今後とも皆さま妙功寺を何卒よろしくお願いいたしますo(^▽^)o
 

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