秋の京都・比叡山団参 2日目

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 10月29日、午前8時半、琵琶湖を後に鷹峯常照寺様を目指して出発です。京都大原三千院を横目に見て、10時前には常照寺様に到着。
 江戸時代、天下の名妓として才色兼備を謳われた吉野太夫が寄進した「吉野門」をくぐり、ご住職奥田正叡上人にお迎えいただき本堂へ。最初にご開帳の法要をお勤めいただきました。常照寺様は本阿弥光悦ゆかりのお寺で、鷹峯檀林の旧跡でもあります。光悦の残した扁額なども飾られています。
 法要の後、奥田上人に寺歴などをお話しいただき、現代的なしつらえの客殿へと移ります。寺院紹介の美しい映像を見ながら、お菓子と御抹茶を頂戴しました。客殿のご説明を伺いながら、奥田上人のお話は「蓮の四徳」という御法話へと進みました。自然に話をしながらいつの間にか仏教のお話へと誘っていかれ、皆さん熱心にお話に聞き入っていました。
 その後、奥田上人の奥様が境内地に点在する諸堂を丁寧にご案内してくださいました。多くの木々に囲まれた境内地は、桜ともみじが多いそうで、紅葉の盛り(十一月中旬)にはさぞかし美しいことでしょう。
 正午を少し回りました。ご住職様はじめ山内の皆様に見送られて常照寺様を後に、昼食会場である「しょうざんリゾート」へ。「しょうざんリゾート」には広大な敷地の中にいくつかのレストランや料亭がありますが、今回は和食のお店「わかどり」でお昼のお弁当を美味しくいただきました。
 続いて最後の参拝場所、北野天満宮。修学旅行のメッカになっていますが、法華三十番神の一つ、七日守護の北野大明神をお祀りしていますので、今回の団参の目的地の一つになりました。本殿参拝の後、その左手に回るとお土居の一部が見えます。「お土居」は、豊臣秀吉によって築かれた京都(洛中)を囲む土塁ですが、現在では京都市内の数カ所に遺構として残されています。
 すべての参拝を終え、一休みに「一保堂茶舗 京都店」に寄りました。こちらではお茶の販売と共にお茶の入れ方教室も行っています。茶葉の量、お湯の温度、お湯の入れ方などを係のお嬢さんから教わって、皆さん慎重にお茶を入れています。これだけ気を遣って日本茶を入れたことはかつてないことでしょう。神妙な顔でお茶をいただき、満足そうでした。
 その後、京漬け物の「西利本店」に立ち寄り、岡山への帰途につきました。紅葉には少し早い時期でしたが、内容豊富で実り多い京都・比叡山団参でした。

 

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