令和5年 時朝会(三百遠忌法要)

皆さんこんにちは。
本日は10月1日に行われた時朝会についてお話したいと思います。

今年、時朝(ときとも)さんは三百遠忌を迎え、それを記念して、法要の後に餅まきが行われました。

時朝さんとは名を時朝五郎左衛門と言い、西山の出石陣屋に服部六左衛門が代官として支配していた1679~1684年頃、この山崎町の高下・市場両村の永代請書の権利消滅と危ぶまれた際に、以前に両村の村人から恩をうけた時朝五郎左衛門が両村の農民のために公儀の裁定に不服を申し立て、永代請書を高下・市場のもとへ返還することに貢献された人物のことです。
返還後に公儀の裁決を覆させた罪を問われ、五郎左衛門は亨保9年に処刑されます。
詳しくは、山崎町史や佐用の史蹟、伝説より などに記載されています。

その時朝五郎左衛門への感謝として毎年行ってきた法事が?節目となる三百遠忌を今年迎えたということになります。
朝の8時から法要ということで、役員のみなさんが集まって準備してくださっています。

本堂にて法要があり、その後時朝さんのお墓にてお経をあげます。

法要ののち、餅まきが行われました。
たくさんお餅を用意してくださっていたので、皆さん袋いっぱいにお餅を詰められていました。

多くの方のご参拝とともに感謝の供養が行われ、本当に良かったと思います。
法傳寺での法要後に高下公民館でも法要と餅まきが行われ、そちらでも大変賑わったようでした。
時朝さんは遥か昔にいた人物ではありますが、この土地の方々が受けた恩を忘れずに、今もなおこのように伝え続け、供養し続けていることはとても素晴らしいことですね。
これからも変わらずに守り続けたいなと法要を行いながら思いました。
時朝さんのご法事は毎年10月の第一日曜日に行っています。
次回もまたよろしくお願いいたします。

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